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2022~2024年度の中期経営計画を策定 住友化学2022年3月4日

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住友化学は、2022~2024年度の中期経営計画を策定した。サステナブルな社会の実現に向けて、カーボンニュートラルや生態系保全などの社会的課題に対して広義のグリーントランスフォーメーション(GX)を進め、3年間で1.3兆円の経営資源を投資する。

同計画の基本方針は下記の通り。

1.事業ポートフォリオの高度化(事業の強化と変革)
技術に立脚した事業の稼ぐ力を強化するとともに、GXへ向けたポートフォリオの構造改革進めて、事業の新陳代謝を加速する。強化と変革が求められる事業領域へ経営資源を重点配分し、石油化学を再定義したエッセンシャルケミカルズでは環境負荷低減を中心に進める。高機能材料は半導体・電池材料関連分野へ、ライフサイエンスはバイオ・ゲノム分野に集中する。

2.財務体質の改善
前中期経営計画期間で、ライフサイエンス分野への大幅な経営資源の投下により増加した有利子負債の削減を目指す。ROI経営の徹底やキャッシュフロー創出力の強化により、2024年度末に0.7倍程度のD/Eレシオ達成を目標にする。さらなる背策として、資産売却を500億円追加するとともに、キャッシュコンバージョンサイクルの短縮により、500億円の運転資金を圧縮する。

3.次世代事業の創出加速
引き続き「環境」「食料」「ヘルスケア」「ICT」を重点4分野に位置付ける。スタートアップやアカデミアなどと連携するイノベーション・エコシステムの活用および国内研究拠点の再編・強化を通じて、早期事業化を目指す。

4.カーボンニュートラルへ向けた責務と貢献
2021年12月に公表した同社グループのカーボンニュートラル・グランドデザインに基づき、「責務」として温室効果ガス排出量の2030年度までの50%削減達成に向けた取り組みを進める。「貢献」では温室効果ガス削減に貢献する製品・技術の開発、社会実装およびライセンスを通じたグローバル展開を推進する。「貢献」の取組の一つとして、「Sumika Sustainable Solution」認定製品の新たな売上目標として、2030年度までに2021年度対比で2倍超の1兆2000億円を設定する。同計画の最終年度である24年度までに7000億円の達成を目指す。なお、同期間に研究開発を含めて650億円のカーボンニュートラル関連投資を行う。

5.デジタル革新による生産性の向上と事業強化
デジタル技術の活用により、顧客接点強化や顧客満足度向上など事業の競争力強化に向けた取り組みを本格的に推進する。研究開発、製造などの生産性向上の取り組みを継続・深化させるとともに、新たなビジネスモデルの実現にも着手する。また、全部門、全階層にわたるDXリテラシー向上を目指し、研究開発・製造部門のDX人材を330名体制に拡充するとともに、事業、本社部門は新たに250名の人材配置を行う。同計画期間で、700億円のDX関連投資を行う。

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