パルシステムがロシア軍のウクライナ侵攻に抗議 戦争の即時終結と平和を訴え2022年3月7日
パルシステムは、ロシア軍のウクライナ侵攻に対し抗議し、戦争の即時終結と平和の実現を訴えている。
パルシステムの抗議は次の通り。
戦争は私たちのくらしを跡形もなく破壊します。私たちは、日々のくらしを大切にする生活協同組合の立場から、ロシア軍によるウクライナ侵攻に抗議し、即時の戦争終結と平和の実現を強く訴えます。
私たちパルシステムグループは、理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」に基づき、食や農、生命を大切に活動している生活協同組合です。私たちは、組合員のくらしを守り、平和を礎にした社会づくりのために、戦争の悲惨さや平和の尊さを学び、その大切さを訴え続けています。
日本が経験した先の戦争では、沖縄での地上戦や広島・長崎への原爆投下など、痛ましい被害が各地にもたらされました。さらに植民地支配と侵略によって、とりわけアジア諸国に多大な損害と苦痛を与え、多くの尊い命が失われました。日本国憲法では、戦争放棄が強く決意され、私たちはいまもその信念を誇りに、価値を世界に伝えています。
なかでも核兵器は、生命のみならず人間の尊厳まで傷つけます。被爆者のみなさんは、原爆投下から77年を経ようとする現在もなお、その経験を語り続け、その共感の輪は、少しずつ、着実に、世界へ広がっています。
人類はこれまで、数々の戦争を経験し、その反省を積み上げてきました。長い歴史から学んだ結論が「かけがえのない人命を奪い、人間の尊厳を深く傷つけ、そこからは感情の負の連鎖しか生まれない」ことです。ウクライナへの侵攻は、歴史からなんら学んでおらず、人智を否定する行為です。
戦争から勝者は生まれません。ウクライナの市民に惨禍をこれ以上広げないため、私たちには一人ひとりができることを考えていくことが求められています。戦争を終結させ、争いのない世界を、未来の担い手である子どもたちへ手渡しましょう。私たちは、くらしの礎である平和の尊さをあらためて広く呼びかけます。
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