世界初「青色」コチョウランを商品化 17年かけて研究開発 石原産業2022年3月11日
石原産業は、世界初の青色コチョウラン「Blue Gene(ブルージーン)」を開発。3月24日に東京ドームシティ プリズムホールで開幕する「世界らん展2022-花と緑の祭典-」で初披露する。
青色コチョウラン「Blue Gene」
「Blue Gene」は、2005年に研究開発を始め、試行錯誤を経てツユクサの青色遺伝子(デルフィニジン)の導入に成功して誕生。コチョウランには、白、ピンク、黄色など様々な色の品種があるが、青い品種は存在しなかった。これは、コチョウランが青色色素を作る遺伝子を持たないためで、同社は遺伝子組換え育種に注目し研究してきた。
元々デルフィニジンを作る能力のないコチョウランに青色遺伝子を適用する研究を千葉大学と共同で開始。植物種と青色遺伝子の間には相性があり、相性の悪い青色遺伝子をコチョウランに入れても青色色素は作られない。様々な実験、試行錯誤をする中、同社の中央研究所がある滋賀県草津市で古くから栽培されており、市の花にもなっているツユクサの栽培品種「アオバナ」が鮮やかな青色で、以前は友禅染の下絵書きに利用されていた事をヒントに、ツユクサを研究に用いた。その結果、その青色遺伝子がコチョウランと相性の良いことを発見した。その後、研究の一時中断などの紆余曲折を経て2013年からは同社単独で研究。遺伝子組換え植物であるため、国内の生物多様性への影響がないことを証明するため、多くの試験や調査を行い、2021年に国の承認を取得した。
青色コチョウラン「Blue Gene」は6月に一般販売の開始を予定。着色した花とは異なり、植物が生まれ持った青色を、自然な風合いとともに長く、新たな開花ごとに楽しめる。世界初で唯一無二の花として、特別なギフトや開業、昇進などのお祝いにおすすめ。
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