より長持ちで環境に配慮した食用油脂開発へ 東北大学との共同研究を延長 J-オイルミルズ2022年3月11日
J-オイルミルズは、東北大学大学院農学研究科と2019年4月から取り組んできた食用油脂の酸化に関する共同研究講座(J-オイルミルズ油脂イノベーション共同研究講座)を2年間延長。2024年3月31日まで開講する協定を締結した。
調印式に出席した東北大学大学院の阿部敬悦農学研究科長(右)と
J-オイルミルズ執行役員フードデザインセンター長の渡辺健市氏
食用油脂は保存、調理の各過程で酸化し、油脂の適度な酸化は食品に好ましい風味を与える。一方、過度な酸化は食品の味や香りを損なう要因となっているが、酸化のメカニズムは極めて複雑で、酸化を完全にコントロールする方法は確立されていない。このため食品の廃棄量・コスト増大や品質低下の大きな原因となり、食用油脂を取り扱う上で大きな課題となっている。
2019年4月1日に開講した共同研究講座では、この酸化について研究を進めてきた。3年間の研究の結果、共同チームは酸化した油脂を詳細に分析する方法を複数構築し、複雑な反応を一定程度把握することに成功。そこで、共同研究講座を2年間延長することで、酸化のメカニズムや酸化物の性質の解明をさらに進め、酸化のコントロール技術の確立、強化を目指す。
世界人口の急増に伴い油脂原料は中長期的なひっ迫が懸念されており、効率的に利用できればSDGsの目標2「飢餓をゼロに」の達成やフードロスの抑制につながる。
同社はこれまで、一般的なフライオイルよりも劣化を抑制する特許製法「SUSTEC(サステック)」を用い、使用期間を最長約4割延ばす商品「長徳」シリーズなどを開発。東北大学との共同研究をより深めることで、食用油脂の可能性を引き出し、「環境負荷の抑制」や「食資源の維持」への貢献をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日