穀物飼料を100%国産化「未来へつなぐ平飼いたまご」新発売 パルシステム2022年3月15日
パルシステム連合会は4月18日、「コア・フード国産飼料で未来へつなぐ平飼いたまご」の配達を開始。卵の親鶏に与える飼料のほとんどを輸入に依存する状況の中、穀物飼料全量の国産化を実現した。
茨城県のトウモロコシ生産者の大島さん(左)と鶏卵生産者松崎さん
「コア・フード国産飼料で未来へつなぐ平飼いたまご」は、国産トウモロコシの使用により穀物の国産比率100%を実現し、全体でも国産比率9割以上の餌を与えて育てた親鶏の卵。飼育環境も鶏舎内を自由に動き回れる健康的な「平飼い」で飼育している。安定した購入を必要とするため、登録すると定期で届く「予約登録」で商品の注文を受け付ける。
穀物飼料の全量国産化は、JAやさとの松崎養鶏場(茨城県)での国産飼料化への挑戦から始まった。養鶏用の飼料穀物は大半を輸入しており、国産の飼料原料の調達量がかぎられている。これまでは、生産地に近い茨城県内の一部エリアの限定商品として販売していたが、飼料調達のめどがたち、伊豆鶏業(静岡県)とアグリイノベーションズカンパニー(千葉県)の2産地でも生産できるようになり、パルシステムグループ全体で本格的な取り扱いを開始する。
商品化に欠かせなかったのは飼料用の国産トウモロコシ確保。作付量が少なく高価であるため畜産飼料への導入事例が少ないが、国内のトウモロコシ生産者の協力により、食料自給率向上につながる商品が実現した。
親鶏が毎日生む卵は、安定した利用が不可欠で生産基盤の強化にもつながる。パルシステムは「予約登録」で継続的な注文を約束することで、卵と飼料の生産者を応援していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日