垂直農法作物市場 2021年~2028年の年平均成長率は20.7%と予想2022年3月18日
グローバルインフォメーションは3月14日、市場調査レポート「垂直農法作物の世界市場予測(2028年まで):COVID-19の影響、作物種類別・最終用途別・栽培技術別の分析」(The Insight Partners)の販売を開始した。
同レポートによると、垂直農法作物市場は2021年に2億8280万米ドル、2028年には10億5775万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率は20.7%と予想。
垂直農法は、栄養培地からなるトレイに作物を垂直に積み重ねて栽培するもので、作物の栽培に土や土地を使わない現代的な農業技術。農薬や化学肥料など、従来の農業で使用されていた化学物質を使わない。垂直農法は、耕作地が不足している都市部での導入が進んでいる。
アジア太平洋地域は、予測期間中、世界の垂直農法作物市場において最も速いCAGRで成長すると予想される。市場を活性化させている主な要因は、技術革新と有機食品に対する需要の増加。アジア太平洋地域の人口は劇的に増加している。人口の増加は食料需要を刺激し、それがさらに垂直農法作物市場のメーカーに機会を提供。また、都市化の進展と近代的な農業手法の採用が進んでいることも、市場を促進している。
主要な垂直農法作物市場のメーカーは、技術革新に積極的に焦点を当てている。主要企業は研究開発に多額の投資を行い、生産量を増やすために新たな技術を採用。例えば、シドニーに拠点を置くスタートアップ企業のPodPlants社は、軽量で持ち運び可能な垂直庭園を開発し、その独自の技術でAustralian Innovation Challengeを獲得している。こうした技術的進歩は今後、地域市場の成長を後押しすると予測される。
AI制御の垂直農園が人気上昇中
AI制御の垂直農園は、作物の成長パターン、どの作物がより良い収穫をもたらすか、作物に必要な気候条件、その他の要因に関するデータを提供することで、生産者が作物の収穫量を最適化することを可能にする。生産者はこのデータを分析し、収量を向上させるために必要な行動を取ることができる。
作物の種類に基づき、垂直農法作物市場はトマト、葉物野菜、ハーブ、その他に区分される。2019年には葉物野菜セグメントが最大の市場シェアを占め、ハーブセグメントは予測期間中に市場で最も高いCAGRを記録すると予想される。
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