リモートで競りに参加「在宅花きセリサービス」提供開始 東京砧花き園芸市場2022年3月23日
情報流通支援サービスのオークネットの子会社である東京砧花き園芸市場(砧花き)は3月22日、自宅や店舗・作業場などからリモートで競りに参加できる生花店向け「在宅花きセリサービス」の提供を開始した。
競りの様子
同サービスの開始により、生花店などの買参人在宅環境からも、インターネット接続されたパソコンやタブレット端末を用いて、リアルタイムで競りに参加できるようになった。参加会員からは好評で、「在宅でも市場での参加と同様にセリ応札を行いながら次の出品を確認できるため、買い逃しがなくなり、計画的な仕入れが期待できる」「拘束時間が減り、販売に向けた作業に当てられるようになった」「出先から参加でき、仕入商品の幅が広がった」などのコメントが寄せられている。
リモート参加する買参会員画面
「在宅花きセリサービス」は、専用の買参端末が無くても、インターネット接続されたパソコンやタブレット端末などがあれば利用可能。商品情報、画像に加え、競り場での競り人の掛け声も音声として聞くことができ、どこからでもwebブラウザ上で競りに参加できる。これまで物理的、時間的な理由で競りに参加したくてもできなかった買参人が参加できるようになり、取引額の増加が見込まれ、新型コロナウィルスの影響で不安な状況下でも、リモートで安定的な取引が継続できる。
また、オークネットは、砧花きの「在宅花きセリサービス」の開始に先立ち、1月3日の初市から、砧花きが所属する東京都中央卸売市場世田谷市場花き部の場内に、「花きセリシステム」を導入。従来の現物確認だけではなく、投影画像で商品を確認することで競りに参加できるようになった。このシステムの導入により、セリシステムをクラウド化し、物理サーバーをなくしたことで保守が大幅に軽減され、人的資源の有効活用につながっている。
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