兵庫県丹波市立「農(みのり)の学校」第4期生が開講 マイファーム2022年4月11日
マイファームは4月8日、2019年から指定管理業者の指定を受けて運営している「丹波市立 農(みのり)の学校」で、入学式を行い、第4期生の18人が参加した。
4月8日に行われた「農の学校」第4期生の入学式で(兵庫県丹波市)
第4期生は、20代3人、30代5人、40代7人、50代3人の計18人が入学。入学式には、行政関係者のほか、「農の学校」の講師も務める地域のベテラン農家で通称「マスター農家」や、毎月1回受講生を受け入れてプロの農作業を伝える「プロ農家」も参列し、意欲あふれる学生たちへ期待を寄せた。
入学をきっかけに他県から丹波市へした服部壮さん(37歳)は、「他地域で就農していたが、有機農業をきちんと学び直したくて入学した。将来的には、有機農業の先進地である丹波市で就農し、自分が好きな里芋やショウガ、丹波の特産品の黒豆などを栽培しながら、お客さんにも地域の皆さんにも喜ばれる農家になりたい」と抱負を語った。
「丹波市立 農の学校」は、市が設置し、民間事業者が運営する全国初の公設民営型の有機農業が学べる全日制農業学校として2019年に開校。入学生の年齢は20~50歳代と幅広く、丹波市や近隣地域から通学するほか、東京・愛知・北海道など、遠方から移住して学ぶ人が半数以上を占めている。4月で第4期を迎え、これまでの卒業生の多くが地域内で定住・就農するなど、有機農業×移住×教育を満たす地域の基幹拠点となりつつある。
同校は、第4期を迎えるにあたり、国が掲げる「みどりの食料システム戦略」を盛り込んだ独自カリキュラムを策定。1年間の学びを通じて、丹波市における地域農業の担い手の育成に取り組んでいく。また、農業を学ぶことをきっかけに、移住者が全国から集まり、地域の農業者と力を合わせて、また全国に向けて活躍していく新たな地域活性化のモデルづくりに尽力する。
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