精米歩合0%台を実現 日本酒「零響」の特設サイト公開 さくら酒店2022年4月11日
日本酒の魅力を国内外に発信する株式会社さくら酒店(岐阜県大垣市)は、精米歩合0%台を実現したこだわりの日本酒「零響」の特設サイトを公開した。
「零響」は、宮城県にある創業1873年の蔵元・新澤醸造店が、世界で唯一の精米歩合0%台を実現した日本酒で、国内では333本のみの限定流通となる。
玄米を磨いて白米の状態にする精米において、米全体を磨いて残った部分の割合を%で表したのが精米歩合で、味わいや、日本酒のランクにも影響する。中でも精米歩合50%以下の米から造られた日本酒は大吟醸という高級酒に位置づけられる。
精米歩合0.85%を実現
「零響」は精米歩合0.85%の日本酒。5297時間かけて米全体の99.15%をじっくり丁寧に削り、残った0.85%の部分で純白の砂のように磨かれた米だけで醸されている。米は精米歩合が低くなればなるほど傷つきやすくなるため、磨くには高い技術と時間を要する。新澤醸造店ではダイアモンドロールを駆使する最新式精米機を備え、緻密な醸造過程により、精米歩合0.85%を実現した。
一般的に、大吟醸になるほど酵母による香りが占める割合は高くなるが、「零響」ではあえて香りが出る酵母を使うことで、米が持つ味わいを感じられ、葡萄や苺を連想させるようなやさしい香り。一口飲むと滑らかでしっとりとした印象が感じられるが、あっという間にその印象は消え、最後には「零響」の長い余韻だけが残り、ゆったりと時間をかけて楽しめる。
ボトルや外装にもこだわり、化粧箱を開くと現われる組子箱は、1日最大で3つしか作れない特注品で、伝統工芸士の岩本大輔氏による手作り。日本酒を構成するすべてにこだわり、一級品の品格が感じられる。
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