約110億円を戦略投資 抗原検査キット含む検査試薬製品の生産能力を増強 デンカ2022年4月15日
デンカは4月14日、約110億円の戦略投資により抗原検査キットを含む検査試薬製品の生産能力を増強することを発表。ヘルスケア事業をさらに強化し、世界の感染症対策に貢献する。
五泉事業所鏡田工場 製造新棟の外観
同社は、ヘルスケア事業のさらなる成長を目的として、検査試薬の製造拠点である五泉事業所鏡田工場(新潟県五泉市)に約110億円の戦略投資を決定。抗原迅速診断キットおよび検査試薬の生産能力増強とデジタライゼーションによる業務・生産・物流プロセス改革を通じて競争力を強化する。
ヘルスケア事業の中核である検査試薬分野は新型コロナウイルス感染症などにより、マーケットが急激に変化している。同社は検査試薬メーカーとして、新たに製造棟を建設し、生産能力増強だけでなくデジタライゼーションによりコスト競争力を強化することで拡大する検査需要に対応する。
また、この戦略投資について日本政府が推進する、国民が健康な生活を営む上で重要な製品・部素材のサプライチェーン強靭化に向けた補助金制度に申請を予定している。
<戦略投資による強化ポイント>
(1)新型コロナウイルスをはじめとする抗原迅速診断キットの生産能力を約2.5倍増強
(2)検査試薬の生産能力を約2倍増強
(3)デジタライゼーションによる業務・生産・物流プロセス改革・自動化を通じたコスト競争力強化(自動化倉庫、無人搬送車両、MES等の導入)
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