全国40か所のこども食堂で「おもちゃライブラリー」始動 むすびえ2022年4月27日
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえと東京おもちゃ美術館は協働して「おもちゃライブラリー」を実施。こども食堂40か所を拠点に、乳幼児から中学生の子どもを対象に世界10か国のおもちゃ30種類が無料で借りられる。長引くコロナ禍で子どもが心を解放できる遊びの機会を提供する。
コロナ禍の影響が長期化するなか、国立成育医療研究センターが3月22日に発表した「新型コロナウイルス感染症流行による親子の生活と健康への影響に関する実態調査」によると、小学1~3年生の25%が「すぐにイライラしてしまう」と回答。小学4年生以上の16%に中等度以上のうつ症状がみられることがわかった。加えて、小学4年生以上の子どもの40%がつらい気持ちになったとき「相談せず様子をみる」、その理由として66%が「気持ちを表現できなさそう」と回答しており、同センターは子どもの内面に寄り添うことが大切だと報告している。
こうした状況において、全国約6000か所あるこども食堂の多くは、一堂に会して食事をする機会を持つことが難しくてもつながり続けようと、弁当配布や無償での食品配布活動を展開。さらに、「もう一歩踏み込んだつながりを築くためのきっかけが欲しい」という声も寄せられていることから、むすびえと東京おもちゃ美術館は、全国のこども食堂から希望する団体を募り、おもちゃを通じた多様な対話や体験機会を提供する。
対象は、乳幼児から中学生。今年度中に6回おもちゃライブラリーを実施できるこども食堂40団体を全国から公募して実施する。公募期間は、5月5日から31日で、応募こども食堂向け説明会を5月20日にオンラインで開催する。
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