衣類のリユースでパキスタンの子どもたちを支援 パルシステム千葉2022年5月19日
生活協同組合パルシステム千葉は6月1日、利用者に向けてNPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会(JFSA)への衣類提供の呼びかけを開始。集まった衣類はリユース販売し、収益はスラム地域の学校運営に活用される。
輸出用コンテナ積み込み作業後の協力団体とJFSAのスタッフ
パルシステム千葉は、2002年からJFSAへの衣類提供を呼びかけており、2021年度は3回の協力呼びかけに約15トンの衣服や毛布、かばんが集まった。20年間で寄せられた衣類は累計201トン616キロ。2022年度は、6月1日から利用者に協力を呼びかけ、7月末まで衣類の提供を受け付ける。
衣類の約8割はパキスタンへ輸出され、現地の学校アル・カイールアカデミーの運営支援組織が卸業者に販売。収益は、スラム地域に暮らす子どもたちが無料で教育を受けられるよう、学校運営に活用する。
アル・カイールアカデミーの授業の様子
アル・カイールアカデミーは、パキスタン最大の都市カラチ市と北部バラコートにあり、生徒数は約4500人。働きながら通学している子どももおり、10歳を過ぎると生活のため終日働こうと退学する生徒が増える。子どもたちの将来の自立に向けた持続可能な学校運営のため、日本の家庭で眠っていた資源が役立てられる。
パルシステム千葉は、2004年よりアル・カイールアカデミー校長来日時の意見交換会やパキスタンカレーの試食会を開催。現地への理解を深めるため定期的に交流し、寄贈された衣類の選別体験企画やリユース販売の場なども設けている。今後も利用者にJFSAの活動を紹介し、連携しながらパキスタンの子どもたちの自立と教育への支援を継続する。
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