農家を応援できる"しいたけNFT" 北海道の農家が発行 サホロ椎茸2022年5月20日
サホロ椎茸(北海道上川郡新得町)は6月1日、椎茸農家を応援できるNFTの販売を開始。農家が毎日撮りためた約7000枚の写真の一部をNFT化し、初回はそのうちの100点を販売。収益は農家への支援金として使用する。
NFT化した写真は、地域おこし協力隊員として神奈川県平塚市出身で、2019年に「サホロ椎茸」を開業した正脇健次氏が農家の見習い研修をしていた頃から撮りはじめたもので、総数はおよそ7500枚。今回はその一部をNFT化した。販売収益は「サホロ椎茸」への支援金として使い、主に「プレミアム椎茸」の開発費用を予定している。
同農園は、『原木椎茸の美味しさ』を後世へ伝えるため、十勝の気候に紐付いた昔ながらの栽培方法で最上級のしいたけ栽培を目指している。 栽培に使う原木は、北海道産オリジナルの『ミズナラ』で、現在では珍しい2夏経過の腐朽期間を設け、さらに北海道では珍しくなった森の中での腐朽を行っている。
2夏経過の腐朽期間が成立するのは、十勝の厳しい寒冷な気候。 8月でも平均気温は20℃前後、1月は最高気温でも氷点下と最低気温は-20℃を下回ることもある。椎茸栽培には厳しすぎる気候だが、ゆっくり進む腐朽のおかげで最高の椎茸が育つという。
同プロジェクトは原木しいたけ農家だけではなく、原木しいたけ農家を取り囲む経済圏を活性化させることをめざしている。使用する椎茸菌種は5K-16。栽培が難しい菌種としても有名で生産者の数も年々減っていることから、希少価値の高い品種と言える。同農園では、昔ながらの栽培方法、十勝の気候、5K-16菌種という3つの要素から生まれるプレミアムな椎茸を届ける。
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