トイレットペーパーとティッシュのプラスチック包材を削減 5月から本格化 パルシステム2022年5月25日
パルシステム連合会は、プラスチック削減のため、オリジナル商品の一部のトイレットペーパーとティッシュの包材から持ち運び用につけていた取っ手部分を5月から廃止した。
持ち運び用の指穴がある旧包材(左)と圧着部分を20㎜縮小した新包材(右)
パルシステム連合会は2017年から、プラスチック排出総量削減を積極的に取り組み、2021年度末までに238品の商品で包材のプラスチック使用量を削減してきた。2021年度までの4年間に削減された総量は、約118トンになる。その一環として、このほど紙製品5品の包材のプラスチック削減が実現した。
今回の削減は、パルシステムオリジナルのトイレットペーパーとティッシュペーパーを製造するマスコー製紙とコアレックス信栄の協力で実現。通常、紙製品は店頭から持ち帰るために取っ手や指穴が付いているが、宅配で自宅まで届けるパルシステム専用のオリジナル商品は、取っ手がなくても問題はない。そこで両社にパルシステム向け商品製造での包材変更の協力を呼びかけた。これにより年間換算で約2.2トン以上のプラスチックが削減される見込み。
さらに、箱型ティッシュペーパーの取り出し口フィルムも廃止。口幅を横20ミリ、縦5ミリ縮小したことでこれまで通り1組ずつ取り出せるため、利用上の不便はない。これにより年間約741キロのプラスチック削減を実現する。
箱型ティッシュペーパーは取り出し口のフィルムも廃止
パルシステムオリジナル商品の紙製品は、全て再生紙を採用している。原料となるのは、宅配で回収する牛乳や飲料、ボディーソープの使用済み紙パックで、使用後は開いて洗い、乾かすことを利用者に呼びかけ、商品の宅配時に回収。その後、再生紙原料として各工場に運搬され、紙製品へと生まれ変わる。
トイレットペーパーは一般的なロールの約2倍の長さで巻いているため、取り替えや買い足しの手間も減り、保管スペースも約半分ですむ。また、紙芯も入れず、中心部分を加工して最後までほどけやすくすることで、できるだけゴミを出さない工夫を凝らしている。
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