農作業体験が幼児の知的生産性向上に有効性を示唆 ストレスが10%低下2022年5月30日
総合保育テックサービス「はいチーズ!」を提供する千株式会社は、給食食材配達・食育サービスを共に提供する株式会社ベジリンクと、"農作業が子どもの感性にどのような影響を与えるか"を検証するため、農作業中の感性変化と農作業前後での作業(描画)における感性の変化の有無について調査した。
同調査は2021年11月13日、千葉県山武市の農園で、日常的に農作業を行っていない都内保育園に通う5~6歳児の男女10人を対象に実施。幼児の農作業体験中の感性値の変化と、農作業体験前後に絵を描画し、その感性値の変化を脳波計測による感性把握技術を用いて計測した。
その結果、農作業中に興味度、ワクワク度の上昇と、ストレス度の低下がみられ、関心を持って農作業を楽しんでいることが認められた。また、農作業を終えた安静時には、集中度(約40%)、好き度(約20%)、興味度(約10%)がそれぞれ上昇。ストレス度は約10%低下した。
また、農作業体験は食育の要素に加え、自然体験自体が子供を活性化。農作業前後における描画中の感性比較では、集中度(約8%)、ワクワク度(約4%)がそれぞれ上昇しており、描画に没頭して楽しんでいることがうかがえる。実際の描画を比較すると、農作業体験後は、一つひとつの野菜や畑がよりダイナミックに画面いっぱいに描かれている傾向がみられた。
農作業体験前後に幼児が描いた絵
以上のデータから、実際に農作業後の描画では、より集中して楽しんでいる状態で、よりダイナミックな描画を行う様子がみられた。農作業体験により実際の畑や野菜に触れたという食育の要素に加え、自然体験自体が子どもを活性化している可能性も考えられる。専門家は「農作業は、土に触れる、野菜の成長(命)を体感する、収穫し食する(命をいただく)という一連の体験を通して、子供の情動や発達にどのように影響するのかを示すためには、より経時的な調査を実施することが必要」としている。
重要な記事
最新の記事
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日
-
クミアイ化学工業と米国Valent社、水稲用除草剤エフィーダの米国開発で業務提携2025年1月22日
-
肉の日に合わせお得なアソート「冷凍モスライスバーガー 肉の日セット」登場 モスバーガー2025年1月22日
-
店舗、宅配ともに前年超え 12月度供給高速報 日本生協連2025年1月22日
-
地上部生長から育種ほ場のテンサイ糖収量を予測 農研機構×東京大学2025年1月22日