飲料、食品容器用カップ原紙事業の生産体制を強化 日本製紙2022年6月9日
日本製紙株式会社は、日本製紙クレシア興陽工場で高級白板紙などを生産している2号抄紙機を停機させ、同機械をカップ原紙の塗工専用設備に改造する。
飲料、食品容器を主な用途とするカップ原紙の市況は、環境意識の高まりにより「プラスチックから紙へ」の動きが活発になっている。日本製紙グループでは、旭川、石巻、大竹、白老工場と日本製紙クレシア興陽工場1号抄紙機でカップ原紙を生産している。
2号抄紙機は、これまで商業印刷向けの高級白板紙などを抄紙から塗工まで一貫生産してきたが、2022年11月末に機械を停止させ2023年度後半を目途にカップ原紙の塗工専用設備に改造することで、カップ原紙の需要の高まりに応える。今回の生産設備の改造は、日本製紙の「2030ビジョン」にある「成長事業への経営資源のシフト」の一環として取り組むものとしている。
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