神奈川オリジナル柑橘「湘南ゴールド」のマーマレード&ジュースを発売 金港青果2022年6月15日
横浜市中央卸売市場で野菜、果物と漬物加工品卸売の金港青果株式会社は6月16日、神奈川県が開発した柑橘「湘南ゴールド」を使ったマーマレードと100%ストレートジュースを発売する。
「湘南ゴールド」のジュースとマーマレード
同社は、青果物の規格外品の廃棄量削減への取り組みと福祉事業との連携へ向けて初のプライベートブランドの開発に着手した。その際、地元・神奈川名産の青果物を加工品に出来ないかと、社会福祉法人 進和学園(平塚市)の中核施設「しんわルネッサンス」の米山氏に製品加工の委託について相談。しんわルネッサンスは、農林水産省6次産業ネットワーク活動交付金を活用し、神奈川県初の小ロット多品目農産加工場として、地元湘南地区各JAのトマト・みかんを中心とした主に清涼飲料を行う食品加工場で委託加工も請け負っている。今回は神奈川県が12年の歳月をかけて開発したオリジナルの柑橘ブランド「湘南ゴールド」を使ってマーマレードとジュースに製品化。小田原市の加藤農園に規格外の「湘南ゴールド」を使った。
進和学園の米山氏(左)と「湘南ゴールド」を提供する加藤氏
「湘南ゴールド」は、海と山に囲まれ温暖な西湘地域で栽培され、果実の糖度は12%前後。甘さと酸味のバランスが良く、きれいなレモンカラーと上品でさわやかな香りが特長だ。マーマレードとジュースには、収穫後木製の貯蔵箱で1か月間熟成された"蔵出し"湘南ゴールドの果実をまるごと使い、本来の甘酸っぱい風味をそのままとじ込めた。マーマレード1個(155g)に対し約180g分、ジュース1本(500ml)に対し約1.7kg分の湘南ゴールドを贅沢に使用した。
マーマレードはグラニュー糖とクエン酸を加え、湘南ゴールド本来の風味を生かした甘酸っぱい味。さらにピールがアクセントとなり、パンだけでなく、ヨーグルトやクラッカーへのトッピング、ハーブティーに加えるなど、様々に楽しめる。ジュースは濃縮還元していない100%ストレートで、湘南ゴールドの甘酸っぱさが引き立った自然の風味を味わえる。サイダーで割ったり、料理のアクセントとして加えるのもおすすめ。
今後、同社のオンラインショップ「濱マルシェ」で販売。青果卸会社の枠に捉われない様々な販売アプローチを考えている。また、この取り組みを機に、青果物の規格外品の活用や農福商連携のさらなる展開につなげる。
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