卸売市場の野菜くずを堆肥へ 三島青果が坂小学校に堆肥を寄贈 NTT西日本2022年7月19日
静岡県三島市の三島青果、三島市立坂小学校、NTT西日本は、地域食品資源循環ソリューションの活用により、地元野菜の残渣から堆肥を再生。坂小学校の学校菜園で使うことで、地域循環によるリサイクルコミュニティを実現する。
三島青果から坂小学校の児童に堆肥が渡された
地元野菜の残渣から再生された堆肥の贈呈は7月15日に行われ、三島青果の宮澤誠社長が同校の児童へ卸売市場におけるSDGsへの取り組みを説明するとともに堆肥を手渡した。
三島青果はこれまで、卸売市場で発生する野菜くず等は廃棄物として回収・処理するなど、「廃棄コスト」「食品ロスの削減」など課題を抱えていたが、NTT西日本静岡支店の提案を受け、4月に地域食品資源循環ソリューションを野菜市場としては県内で初めて導入。卸売市場で出た野菜くずなどの残渣を堆肥に再生する取り組みを始めた。さらに、再生された堆肥を近接する坂小学校に寄贈することで、地産地消・地域循環によるリサイクルコミュニティを実現。この取り組みを通じ、廃棄ごみと廃棄コストを減らし、地域経済の活性化につなげる。
地域食品資源循環ソリューションの説明を受ける児童ら
今後、三島青果は、この取り組みを継続・発展させることで、地域に貢献。坂小学校は、この堆肥を使った畝と使わなかった畝を観察するなど、堆肥の有用性を企業へフィードバックする。また、農業体験学習をさらに特色あるものとすることで、小規模特認校として学区外からの入学希望者の拡大をめざす。
NTT西日本は、様々な企業・自治体などと連携しながら、循環型システムの構築を積極的に推進し、地域の課題解決に貢献する。
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