小麦価格高騰を受け「米回帰」進む 炊き込みごはんの素や丼メニューを強化 Oisix2022年7月21日
食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地が展開するOisixは、6月に「2022年度産新米」の予約を受け付けたところ、会員1人当たりの平均予約キロ数が昨年同時期の1.46倍となったことがわかった。小麦を中心に食品価格が高騰する中、同社が実施したアンケートでは「今年4月以降お米を食べる機会が増えた」という回答が7割を超える結果となっており、価格が据え置かれている米への回帰が進んでいる。
「漁師のまかない丼」コースの「鮮度に自信! 生しらす丼」
Oisixは6月2日〜30日、2022年度産新米の早期予約を受け付けたところ、会員1人当たりの平均予約キロ数が41キロとなり、昨年同時期に比べ1.46倍に伸長。特に、10月から12回に分けて毎月精米したての米を定額で届けるコースの予約が増えており、販売価格が安定している米を先々まで取り置きたいというニーズが窺える。
一方、円安による輸入原料や飼料・肥料コストの増大、原油高や異常気象などの影響で食料価格が高騰し、秋以降もさらなる値上げが家計を圧迫すると予想される中、同社が食品宅配を利用する子どもがいる家庭を対象に7月11日から実施したアンケートによると、日々の食事作りの中で、小麦粉や小麦製品(パン・パスタ)、青果、肉・肉加工品では半数以上が値上げの影響を実感していることが分かった。また、4月以降「お米を食べる頻度」が増えているという回答は全体の7割を超え、価格が据え置かれている米に主食をスイッチすることで食費を抑えようという動きが顕著になっている。
こうした流れを受け、Oisixの魚専用売場「魚isix Table」では、刺身や切り身といった魚おかずに加え、主食のごはんでアレンジメニューが作りやすい「お魚を使った炊き込みごはん」や「混ぜごはん」のラインナップを強化。手軽に魚を食べられ、子どもにも食べやすい、マンネリしないなどの点で支持され、定番商品化している。
食糧価格が高騰する中、米を食べる機会が増えたファミリー層は7割超え
夏に向けては「漁師のまかない丼」コースを新設。暑い時期に長時間キッチンに立たなくても、ごはんを用意するだけで、目利き人が厳選した新鮮な素材を使ったオリジナルの丼が手軽に食べられる商品の販売を開始するなど強化している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(132)-改正食料・農業・農村基本法(18)-2025年3月8日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(49)【防除学習帖】第288回2025年3月8日
-
農薬の正しい使い方(22)【今さら聞けない営農情報】第288回2025年3月8日
-
魚沼コシで目標販売価格2.8万~3.3万円 JA魚沼、生産者集会で示す 農家から歓迎と激励2025年3月7日
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
ラワンぶきのふきのとうから生まれた焼酎 JAあしょろ(北海道)2025年3月7日
-
寒暖差が育んだトマトのおいしさ凝縮 JA愛知東(愛知)2025年3月7日
-
給付還元利率 3年連続引き上げ 「制度」0.02%上げ0.95%に JA全国共済会2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
令和7年度は事業開拓と業務効率化を推進 日本穀物検定協会2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日
-
45年超の長期連用試験から畑地土壌炭素貯留効果を解明 国際農研2025年3月7日