広島原爆の日にオンラインイベント「明子さんのピアノ」演奏も パルシステム千葉2022年8月3日
生活協同組合パルシステム千葉は、広島「原爆の日」の8月6日にピースボートと共催でオンラインイベントを開催。広島と中継をつなぎ、被爆した河本明子さんの遺品「明子さんのピアノ」による演奏やトークセッションを通じ、平和について考える。
明子さんのピアノと原爆ドーム・幼少時の明子さんとピアノ
「明子さんのピアノ」を保管する(一社)HOPEプロジェクト(広島市)は2019年から、国際NGOピースボート(東京都新宿区)と協力し、被爆ピアノによる平和プログラムを企画している。原爆投下から77年目を迎える6日は、ピアノの伴奏による広島市なぎさ中学校3年生の合唱とピアノの紹介動画を放映。また、明子さんの近隣に住んでいた二口とみゑさんなどによるトークセッションを予定している。
開催は20時からで参加は、パルシステム千葉を利用する組合員など約100世帯を予定。明子さんのピアノのストーリーと音色を聞きながら平和について考える。
アメリカで生まれ広島で育った河本明子さんは、幼少時より親しんでいたピアノでショパンを好んで奏でる女学生だった。第2次世界大戦の勃発により勉学もピアノもままならなくなるなか、勤労奉仕中の原爆投下により翌日19歳の若さで命を落とした。
明子さんのピアノも被爆により無数の傷跡を残し、演奏できる状態でなくなっていたが、HOPEプロジェクトと調律師の坂井原浩さんによる修復と調律でよみがえり、原爆投下後60年の「被爆ピアノチャリティコンサート」で披露された。現在は広島市平和記念公園レストハウスにて保管され、さまざまな演奏家により平和を祈る調べを奏でている。
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