ウクライナ避難民へ食料支援「パルのはこ」で開始 パルシステム神奈川2022年8月19日
生活協同組合パルシステム神奈川は8月21日、神奈川県内のウクライナ避難民への毎月の食料支援を開始。川崎在住のウクライナ人、ソロツカさんの協力でパルシステム商品を選定し、宅配便を用いたサービス「パルのはこ」で希望者の居住先に届ける。
講演会に登壇したソロツカ一家。右端がテティアナさん
パルシステムは、ロシア軍のウクライナ侵攻で避難した人々のため、緊急募金を呼びかけ、現地の窮状を伝える講演会を開催。今回は、神奈川県からのウクライナ避難民への食料支援の協力要請に応え、8月21日から毎月1回、常温保存のパルシステム商品3000円分を希望者に届ける。県内の居住地で少しでも祖国に近い食生活を送れるよう、ウクライナ人が好む食材や味付けの商品を川崎在住のテティアナ・ソロツカさんが選定する。
開始から1年間、12回の商品発送には、パルシステム商品を全国に届けるサービス「パルのはこ」の仕組みを利用。組合員が離れて暮らす家族などにメッセージを添えて商品を送る同サービスの仕組みを活用し、避難民の気持ちに寄り添うため、ウクライナ語も交えたソロツカさんからの応援の言葉も届ける。
今回の支援に協力するソロツカさん一家は20年前に来日し、伝統工芸の卵の殻のろうけつ染め「プィーサンキ」を通じてウクライナの文化を伝える活動を継続してきた。ロシア軍の侵攻開始以降は、娘のイリーナさん、バレリヤさんとともに国内各所でウクライナの窮状を伝える講演会などを開催している。今月6日のパルシステム神奈川主催の講演会にはオンラインも含め約100人が参加。姉妹はウクライナが世界から忘れられないよう、多くの人々がともに支援を考えてほしいと訴えた。
パルシステム神奈川は、衣食住や仕事など多岐にわたる支援を必要とする避難民の生活が少しでも改善するよう、生協としてできる取り組みを推進。2030年ビジョンの「平和」として掲げる「一人ひとりが、『いのち』を尊重し、安心してくらせる社会づくり」をめざす。
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