「やさしい献立」賞味期間を25か月に延長 介護施設へ備蓄提案を強化 キユーピー2022年9月1日
キユーピーは、市販用介護食「やさしい献立」シリーズ全52品のうち、約6割にあたる31品の賞味期間を19か月から25か月に延長。9月製造分から順次出荷を開始する。
「やさしい献立」シリーズの「煮込みハンバーグ」と「やわらか親子丼風」
「やさしい献立」シリーズは、食べやすさに配慮した市販用介護食。やわらかくする必要がある"介護食"は、通常の食事に比べて災害時の確保が難しく、自然災害が多発する近年、キユーピーでは「やさしい献立」を非常食として備蓄することを提案している。
介護施設でも、慢性的な人手不足やコロナ禍による一時的な人手不足への備えとして「やさしい献立」の利用が広がっている。さらに、令和3年度の介護報酬改定に伴い、全ての介護サービス事業者を対象に、感染症や災害発生時の業務継続に向けた計画などの策定が義務化され、介護現場では非常食を準備する動きが加速。施設の非常食は、賞味期限の管理や定期的な入れ替え業務が必要になることから、購入後も長く保管できる商品が求められている。
「やさしい献立」の賞味期間はこれまで、ほとんどの製品が19か月だったが、製造から購入までに数か月を要した場合、備蓄できる期間が1年未満となるケースもあり、1年ごとに入れ替えを行う施設では採用しにくいとの声があった。そこで、同シリーズの保存性について改めて検証したところ、31品で賞味期間25か月への延長が可能となった。
中でも「煮込みハンバーグ」などのおかず商品は、UDFのレトルトおかずとしては最長の賞味期間があるため、備蓄期間を1年以上確保できる可能性が大幅に高まることから、同社は家庭向けだけでなく施設向けの提案を強化。2024年の義務化に向けた介護現場のBCP対応をサポートする。
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