食物繊維の市場規模 2027年に123億米ドル到達予測2022年9月1日
グローバルインフォメーションは8月30日、市場調査レポート「食物繊維の世界市場:原料別 (果物・野菜、穀物、豆類、ナッツ・種子)・種類別 (水溶性、不溶性)・用途別 (機能性食品・飲料、医薬品、飼料、栄養、その他の用途)・地域別の将来予測 (2027年まで)」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、食物繊維の市場規模は、2022年の68億米ドルから年平均成長率(CAGR)12.6%で成長。2027年には123億米ドルに達すると予測されている。強化食品の消費増と相まって、世界中で高齢者人口が増加していることが、同市場を牽引。食物繊維は、食品の構造と味を向上させることができることから、有効な食品添加物の一つとして使われている。
牽引要因:食物繊維サプリメントの需要の高まり
IOMによると、機能性繊維は、ヒトに生理学的効果をもたらす難消化性炭水化物で構成されるとされ、多くのサプリメントが食物繊維と機能性繊維で構成されていることが確認されている。過去数年間、サプリメント産業は飛躍的に成長。栄養豊富な製品を組み合わせることによる、消費者の健康意識の向上は、成長するサプリメント業界を高揚させる牽引要因となり、食物繊維摂取の重要な手段として需要を急増させている。
抑制要因:飽和水の安定性と反応性
食物繊維は加水分解に対して抵抗性があるため、消化されないまま変化せずに体内を通過し、エネルギー源として利用されない。食物繊維は、生理的な役割を担うが、飽和水安定性において、食物繊維を原料として使う場合は、反応性が低いことが障壁になる。
市場機会:強化スナック、乳製品、肉製品としての用途拡大
スナックは、人気のある食品カテゴリーの一つとして、さまざまな機能性成分を含む製品があり、栄養と機能上の利点を提供できる健康的な食品として好まれている。今後数年間で市場機会が生み出されると期待される。これとは別に、小麦粉や、ヨーグルトやチーズなどの乳製品ベースの製品も、健康志向の消費者に広く受け入れられている。
課題:地域の規制機関によって変わる基準やガイドライン
食物繊維の定義は、国ごとの規制に基づいている。英国では、食物繊維は化学的性質と消化率によって定義されており、米国では、大腸で発酵することができる成分を食物繊維としている。また、フランスの食物繊維の定義はコーデックスの定義と一致しており、炭水化物の組成と重合度、およびその生理学的特性を考慮した定義となっている。国ごとの定義は、グローバルなプラットフォームで製品を販売したい国際的な食品・食材メーカーにとって課題となる可能性がある。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(125) -改正食料・農業・農村基本法(11)-2025年1月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (42) 【防除学習帖】第281回2025年1月18日
-
農薬の正しい使い方(15)【今さら聞けない営農情報】第281回2025年1月18日
-
イタリアはラーメンブーム【イタリア通信】2025年1月18日
-
「一揆は対立ではなく連携へののろし」 この機逃せば農村消える 山形県の農家・菅野芳秀さん2025年1月17日
-
鳥インフルエンザ続発 愛知で国内30例目、千葉で31例目2025年1月17日
-
米の作況指数 「農水省発表マイナス5が新潟の実感」 新潟大・伊藤助教が指摘2025年1月17日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月17日
-
令和6年度スマート農業アクセラレーションサミット開催 JA全農2025年1月17日
-
(418)日本初のグローバル化の功罪【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】有機農業で次代に活路 JA常陸組合長 秋山豊氏2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】環境と農業の両立に的 JA秋田中央会会長 小松忠彦氏2025年1月17日
-
生産者にZ‐GIS活用講習会 JA全農2025年1月17日
-
JA広報大賞 JAふくしま未来に決定 JA全中2025年1月17日
-
農業界特化就活フェア「あぐりナビ就活FES.」東京、大阪で開催 アグリメディア2025年1月17日
-
「2024年度 GAPシンポジウム」開催 日本生産者GAP協会2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベリマークSC」 FMC2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベネビアOD」 FMC2025年1月17日
-
日本生協連「くらしと生協」包丁研ぎの魅力を伝えるアニメ動画を公開2025年1月17日
-
東大阪農業PR大使・シャンプーハットてつじ密着取材「ピカッと東大阪」で公開2025年1月17日