千葉県の"クルックフィールズ"と連携 有機農業の生産性向上へ ヤマガタデザインアグリ2022年9月5日
有機農業の実践と普及に取り組むヤマガタデザインアグリ株式会社(山形県鶴岡市)は9月1日、音楽家の小林武史氏が総合プロデュースを務めるサステナブル ファーム&パーク「KURKKU FIELDS」で農業生産を担当する株式会社耕す(千葉県木更津市)と、「持続可能な農業生産」への取り組みでパートナーとして連携することを発表した。
サステナブル ファーム&パーク「KURKKU FIELDS」
KURKKU FIELDSは、2019年11月にオープンし、今年で3周年。その農業生産法人である「耕す」は2010年から有機農業に取り組んでいる。約7ヘクタールの農場で有機JASを取得し、来場者や校外学習向けの体験農場の運営や、自然食品を扱う小売店向けに大規模な生産・販売を行っている。
今後さらに、多くの来場が訪れることが予想され、両社が連携し、ヤマガタデザインアグリの知見やネットワークを提供することで、農作物の収量向上をめざす。また、販売・出荷強化を図り、有機農業の持続性をより向上させるとともに、より多くの人々に有機農業の価値を感じてもらえるよう取り組む。
農産物の栽培で特に必要とされる窒素、リン酸、カリウムは、原料のほぼ全量を輸入に頼っており、世界情勢の急変で化学肥料の価格も高騰。国内の農業の大部分は、化学肥料や農薬を使うため、安定的な食糧確保の観点でも大きな影響が出てくることが予想される。こうした状況下において、同社と「耕す」が取り組む有機農業は、地域の資源を活用し、海外の資源に依存しない、持続可能な農業生産。両社が連携して取り組むことで、広く地域社会に普及させやすい栽培体系の確立につなげる。
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