山形県米沢市の米農家が「クラウド継業プラットフォーム」で後継者を募集 リレイ2022年9月7日
山形県米沢市で代々農業を営む米農家の「木村農場」は、米づくりを引き継ぐ後継者を「クラウド継業プラットフォーム relay(リレイ)」で募集している。
山形県米沢市の米農家「木村農場」の木村成一さん
米沢北インターチェンジから車で5分ほどの市街地からもほど近い場所で長年農業を営む木村農場。現在65歳の木村成一さんは7代目にあたり、木村さんの家系がこの地で農業を営んでから200年になる。
木村さんは、長男として生まれ、農業高校を卒業してから家業一筋。5年前までは、米作りと同時進行で酪農にも取り組み、多いときには50頭の牛を飼育し、毎日1000リットルの牛乳を出荷していた。
3.6ヘクタールほどの田んぼでは、山形県を代表する品種「はえぬき」や、無農薬の「つや姫」を栽培しており、周辺の農家とともに立ち上げた米作りの研究会「米沢稔りの会」は、2018年に法人化した。生産したお米は法人を通して、主に東京の卸売店や個人顧客に販売している。
手間のかかる無農薬・減農薬栽培など、こだわりの米作りに力を入れる木村さんだが、その取り組みは、農業という枠に留まらない。木村さんは、数年前から、自宅の敷地内で元々牛舎があった場所と、一部の田んぼの上で太陽光発電を開始。今では農業の収入よりも、売電による収入の方が多くなっているという。
かつて牛舎があった場所には、数多くのソーラーパネルが円形に並び、太陽の位置を自動で追尾するシステムになっており、時間の経過とともにソーラーパネルの傾斜が変わる。青々と育つ稲の真上にびっしりとソーラーパネルが配置された田んぼが広がり、周囲と比べても一際目を引くの光景。ソーラーシェアリングに取り組む農家は、米沢市の置賜地方でも例がなく、自然エネルギーとして環境への配慮が進むだけでなく、大きな利益も生み出している。
就農にあたっては、無農薬米・減農薬米のノウハウを木村さんやグループから学べる恵まれた環境。さらに、ソーラーシェアリングにも関心がある人にとっては、魅力的な事業承継といえる。問い合わせは、ライトライト(電話)0985-77-8046、(メール)info@light-right.jpへ。
重要な記事
最新の記事
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日
-
【人事異動】ヤマハ発動機(5月1日付)2025年4月25日
-
【人事異動】石原産業(4月25日付)2025年4月25日
-
「幻の卵屋さん」多賀城・高知の蔦屋書店に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月25日