青果物の売上予測 無償サービス開始 豊橋技術科学大学×ファームシップ2022年9月8日
豊橋技術科学大学と株式会社ファームシップは、青果物の売上を予測する無償サービスを開発。サービス利用者個別の野菜の売上履歴情報を元に、需要を週次単位で予測するサービスで、この効果を検証するため、需要予測サービスの成果検証応募者に、同サービスを無償で提供する。9月30日まで同サービスの提供を希望する事業者を募集している。
需要予測概念図
豊橋技術科学大学とファームシップは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「人工知能技術適用によるスマート社会の実現」事業において、人工知能(AI)を活用した野菜の市場価格の予測アルゴリズムを開発。東京都中央卸売市場大田市場のレタス、トマトやイチゴなど5品目の市場価格を週次単位で高精度に予測する取り組みを進め、2021年春から無償での市場価格予測サービスを展開してきた。また、植物工場で生産される野菜の需要を予測して、精密な生産計画に役立てられることを確認している。
両者は、植物工場における生産・販売計画を精緻化することで、廃棄や販売の機会損失を削減するため、青果物の需要予測の技術を開発してきた。同サービスにより、予測アルゴリズムの植物工場以外への適用可能性を検証するとともに、バリューチェーン全体の生産性と収益性の向上をめざす。
サービス概要図
同サービスでは、利用者に過去の売上履歴を提供してもらい、売上履歴情報と、需要予測技術に必要となる気象情報や青果物情報を組み合わせることで、サービス利用者が販売する青果物5品目のうち、サービス利用時に選んだ1品目の売上を、週次でAI予測。その結果をサービス利用者に示す。類似のサービスと比較し、簡単な準備で、高精度な予測が得られ、生産や仕入れの計画に活かすことが可能となる。
この需要予測サービスの利用希望者は、ファームシップが運営するウェブサイトにアクセスしてユーザー登録の上、応募登録後、対象1品目の過去の売上履歴を送付。サービス利用開始後は、毎週、実際の売上履歴をメールで送付することで、原則翌々週の需要予測をファームシップから伝えられる。
◎「需要予測サービス」募集概要
応募締切 :9月30日
費用 :無償
対象事業者: 以下を満たす事業者
・2020年1月以降の売上情報の提供可能な事業者。
・毎週、実際の売上情報の提供可能な事業者。
対象品目 :レタス、トマト、ミニトマト、イチゴ、ほうれん草 の全品目
予測単位 :週(原則翌々週の需要)
期間 :2023年3月までの予定(2023年4月以降は、効果を検証し、内容更新したサービスを実施予定)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(125) -改正食料・農業・農村基本法(11)-2025年1月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (42) 【防除学習帖】第281回2025年1月18日
-
農薬の正しい使い方(15)【今さら聞けない営農情報】第281回2025年1月18日
-
イタリアはラーメンブーム【イタリア通信】2025年1月18日
-
「一揆は対立ではなく連携へののろし」 この機逃せば農村消える 山形県の農家・菅野芳秀さん2025年1月17日
-
鳥インフルエンザ続発 愛知で国内30例目、千葉で31例目2025年1月17日
-
米の作況指数 「農水省発表マイナス5が新潟の実感」 新潟大・伊藤助教が指摘2025年1月17日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月17日
-
令和6年度スマート農業アクセラレーションサミット開催 JA全農2025年1月17日
-
(418)日本初のグローバル化の功罪【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】有機農業で次代に活路 JA常陸組合長 秋山豊氏2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】環境と農業の両立に的 JA秋田中央会会長 小松忠彦氏2025年1月17日
-
生産者にZ‐GIS活用講習会 JA全農2025年1月17日
-
JA広報大賞 JAふくしま未来に決定 JA全中2025年1月17日
-
農業界特化就活フェア「あぐりナビ就活FES.」東京、大阪で開催 アグリメディア2025年1月17日
-
「2024年度 GAPシンポジウム」開催 日本生産者GAP協会2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベリマークSC」 FMC2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベネビアOD」 FMC2025年1月17日
-
日本生協連「くらしと生協」包丁研ぎの魅力を伝えるアニメ動画を公開2025年1月17日
-
東大阪農業PR大使・シャンプーハットてつじ密着取材「ピカッと東大阪」で公開2025年1月17日