2021年度外食市場規模 前年比+0.1% コロナ禍2年目は前年並を維持2022年9月14日
外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は9月14日、毎月、首都圏・東海圏・関西圏の男女約1万人を対象に実施している「外食市場調査」について、2021年度の年間結果(外食&中食動向)を発表した。
調査は、首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離がおおむね首都圏に住む20~69歳の男女を対象にインターネットで実施。外食市場規模は、2兆1645億円で前年度比+0.1%で、2019年度比(コロナ禍前比)では-44.8%だった。中食市場規模は1兆5225億円で同+3.5%、で19年度比(コロナ禍前比)+23.9%。「食事主体」業態・計の市場規模が前年度比+3.8%に対し、「飲酒主体」業態・計は同-12.9%だった。
外食の回数・市場規模は、3圏域計の2001年4月〜2022年3月の年間の外食市場規模は前年度比+0.1%(2兆1645億円)と推計された。外食市場規模の月別累計を見ると、4月は前年を大きく上回ったが、6月からマイナスに転じ、8月には累積で前年を下回った。11月までマイナス傾向が続いたが、12月以降回復が進み、年間では前年度とほぼ同程度となった。
性年代別の外食実態は、対2019年度比で外食市場規模の回復が大きい性年代は「男性/20歳代」(-35.1%)、「女性/20歳代」
(-38.1%)。回復が小さい性年代は「男性/60歳代」(-50.9%)、「女性/60歳代」(-49.8%)だった。
業態別の外食実態では、「居酒屋」は市場規模前年度比-13.4%。「ファミリーレストラン、回転すし等」が延べ外食回数シェア15.0%で、前年に引き続き最大の業態に。コロナ禍での外食の変化としては、飲酒を伴わない外食のシェアがさらに増えたことで、全体の外食単価は減ったが、飲酒を伴った外食、飲酒を伴わない外食ともに、単価は上昇した。
中食の回数・市場規模は、3圏域計の2021年4月〜2022年3月の年間の中食市場規模は前年度比+3.5%(1兆5225億円)と推計された。4月は外食・中食ともに前年比プラス、6月以降11月まで外食はマイナスが続いたのに対し、中食はプラスで推移。12月以降外食の回復とは対照的に中食はやや落ち込み、年間では前年度をやや上回る程度となった。
性年代別の中食実態としては、対2019年度比で延べ中食購入回数が最も増えた性年代は「男性/50歳代」(+23.6%)。
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