約115億円を設備投資 環境配慮型米飯工場を新設 ニチレイフーズ2022年9月30日
ニチレイフーズは、福岡県宗像市に約115億円を投資し、冷凍米飯工場を新設。2023年4月の稼働を予定しており、現在の船橋工場(千葉県船橋市)とあわせ「東西2拠点」の冷凍米飯生産体制となる。最新の炒め工程を伴う米飯の生産能力は約150%となり、伸長する冷凍米飯の需要に応える。
新工場の完成想定図
女性・高齢者の就業率の高まりや世帯の少人数化、単独世帯の増加など、中長期的な社会構造の変化を受けて「食の外部化」が進展するなか、家庭内での炊飯機会や手作り機会が減少。簡便調理で喫食可能な家庭用冷凍米飯の需要が高まりを見せている。一方、炒飯の食卓出現率を見ると、家庭用冷凍炒飯は25%程度にとどまり、手作りからの代替需要がますます見込まれる。
家庭用「本格炒め炒飯」
新工場では、従来生産していた業務用米飯に加え、「本格炒め炒飯」をはじめとする家庭用米飯を生産することが可能となる。炒め工程を活かした多種多様な米飯商品を生産でき、ライン上の工夫により、これまで以上に具材を大きくした高付加価値商品を提供できるようになる。また、持続可能なサプライチェーン構築の観点から、省人化にも積極的に取り組み、従来の人手作業をロボット化、連続工程や無人搬送へ代替し、生産性の向上を図る。
新ラインでは、直火加熱とIH加熱をハイブリッドする独自製法で、炒め工程にかかるCO2を削減。また、排熱の有効活用や太陽光パネルの設置、再生可能エネルギーの活用等を推進し、将来的に「電気由来のCO2排出量をゼロ」にすることをめざす。
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