化学業界製品カーボンフットプリント算出 グローバルスタンダードに合意 BASF2022年10月13日
ドイツのBASF本社を含む化学企業37社は、持続可能な サプライチェーンの実現をめざす化学業界の共同イニシアチブ「Together for Sustainability」(TfS)の活動の一環として、製品カーボンフットプリント(PCF)算出のグローバルガイドラインに合意した。PCFは、バリューチェーンにおけるCO2排出量の舵取りをするための重要な情報となる。
TfSによる新しいPCFガイドラインは、化学製品の「Cradle-to-gate」(ゆりかごから ゲートまで)のCO2排出量について具体的な計算方法を示している。このガイドラインは、業界全体でPCFの計算方法を調和させ、多くの化学製品への適用が可能となり、将来的には化学製品を使用する様々な業界や市場で、製品の気候変動への影響を直接比較し評価することが可能になる。
BASFは標準化を促進する目的で、自社のPCF算出方法を公開し、サプライヤー、顧客、同業他社と共有。この方法は、関連するISO規格(ISO 14040、ISO 14044、ISO 14067)およびGHGプロトコル製品基準に沿ったもので、化学業界向けに、より規範的で具体的なものとなっている。さらに、業界がカーボンアカウンティングを大規模に実施し、PCFデータの透明性を促進できるよう、BASFはPCF算出のためのデジタルソリューションをソフトウェア企業にライセンス供与している。
BASFのサステナビリティ・メソッド部門のディレクターで、TfSのガイドライン開発の責任者のペーター・ザーリング氏は、「私たちは今、化学物質のPCFを一貫した方法で評価するための、 より広範囲で包括的なガイドラインを手にしている。このガイドラインは、化学業界の多くのグローバルリーダーが共同で開発し、公式に承認したものです」と述べている。
方法論の標準化に対するコミットメントの一環として、BASFはTfSイニシアチブの成功にさらに貢献する意向で、自社のPCF計算方法を、今回発表されたTfSセクター スタンダードに完全に整合させる予定。同時に、ソフトウェア事業者とのパートナーシップにより、すでにマーケットに導入されているPCF自動計算のためのBASFの先駆的なデジタルソリューションは、TfSの計算ルールに適応させる。
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