惣菜盛付ロボット「Delibot」第10回ロボット大賞で『中小・ベンチャー企業賞』受賞2022年10月24日
食産業向けロボットサービスの研究開発と販売を手がけるスタートアップのコネクテッドロボティクスが、製造業のDXから生産ラインの開発・実装までを包括的に支援するコンソーシアムTeam Cross FA(TXFA)と開発した惣菜盛付ロボットシステム「Delibot」が、第10回 ロボット大賞で中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)を受賞した。
第10回ロボット大賞 授賞式で
「Delibot」は、食品産業の中でも生産性が低く、自動化が進んでいない、惣菜業界の盛り付け工程をサポートするロボットシステム。ポテトサラダなど不定形な食材を決められた重量を計測してつかみ、製品トレーに盛り付ける工程を、4台で1時間1000食という一般的な食品工場で求められるスピードに対応して自動化する。マグネット式のハンドを取り替えることで種類の異なる惣菜や、異なるサイズのトレーに盛り付けられる。
惣菜盛付ロボット「Delibot」
今回の受賞では、「画像を使わず、力センサとロボット(スカラー型の4軸)の動きのみで、不定形の食材の盛り付けを実現している点が評価された。また、ロボット専門家のいない現場での使いやすさを考慮し、ハンド手先の脱着をマグネットにしたり、手先を覆うフィルムにも試行錯誤をするなど、「食品産業でニーズが高い工程を対象に、優れた技術を有しているため、今後の普及に期待ができる」 と評価された。
同社は、日本惣菜協会が取りまとめる、ロボットが稼働しやすい環境(=ロボットフレンドリーな環境)の実現を目指す協力企業としてTXFAと共にプロジェクトに参画。2021年の10月から開発を進め、2022年3月にはマックスバリュ東海の協力を得て総菜製造現場へ4台導入し、現場運用に成功している。
マックスバリュ東海の現場導入事例
重要な記事
最新の記事
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日
-
絵袋種子「実咲」シリーズ 秋の新商品9点を発売 サカタのタネ2025年4月24日
-
『花屋ならではの農福連携』胡蝶蘭栽培「AlonAlon」と取引 雇用も開始 第一園芸2025年4月24日
-
果実のフードロス削減・農家支援「氷結mottainaiプロジェクト」企業横断型に進化 キリン2025年4月24日
-
わさびの大規模植物工場で栽培技術開発 海外市場に向けて生産体制構築へ NEXTAGE2025年4月24日
-
サラダクラブ「Grower of Salad Club 2025」最優秀賞6産地を表彰2025年4月24日
-
22世紀の食や農業の未来に「あったらいいな」を募集第三回「未来エッセイ2101」AFJ2025年4月24日
-
「第75回全国植樹祭」記念「狭山茶ばうむ」など ローソンから発売 埼玉県2025年4月24日
-
「20代の野菜不足解消アイデアコンテスト」募集開始 野菜摂取推進プロジェクト2025年4月24日
-
持続可能な食と農へ 農中と農研機構が協定2025年4月23日
-
将来受け手のない農地 約3割 地域計画で判明2025年4月23日
-
ふたつの「米騒動」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月23日