「ダイバーシティ農業による地域イノベーション共創拠点」構想 JSTが採択 岡山大学2022年11月8日
岡山大学が代表機関となり、岡山県や株式会社システムズナカシマなどと提案した「ダイバーシティ農業による地域イノベーション共創拠点」構想が10月25日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム 地域共創分野育成型」に採択された。
「ダイバーシティ農業」は、担い手不足・技能承継などの「しごと」、天候等の影響を受けやすく経営が不安定などの「活力」、健康や農作業による事故の不安などの「くらし」という課題をDXを活用して克服し、多様な人々が多様な形で農業に携われる機会を増やすビジョン。農業人口の増加を図るオーダーメイド型の就農支援を表現し、岡山大学が提示している。
同共創拠点構想では、果樹農業を岡山県の中核となる強みに位置づけ、同車座評議会の参画機関である岡山大学と参画自治体、JAおよび農家、関連企業が農学に工学、経済学、医学を融合した「総合知」による産学官連携体制を構築する。
この体制を基盤とし、ダイバーシティ農業による果樹農業の振興を軸とした地域活性化に取り組み、全国から多様な就農希望者を呼び込むことで「多様性に富み活力あふれる地域社会」の実現をめざす。
岡山大学は6月、地域の自治体・企業・団体等が参画した「ダイバーシティ農業でおかやまを活性化する車座評議会」を設立した。車座評議会では、ダイバーシティ農業の実現と普及を図るため、テーマごとに分科会を組織。産学官の知見を結集して検討を重ねるとともに、農家へのアンケート調査実施準備を行うなど、ダイバーシティ農業の実現と普及に向けたさまざまな活動を展開している。
共創拠点構想は、車座評議会の活動の一環として、ダイバーシティ農業の推進を加速させるため、プロジェクトチームを結成し、提案された。
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