2022年度上期 全国主要地域生協の総供給高 物価高の影響を受けるも堅調 日本生協連2022年11月8日
日本生活協同組合連合会は11月7日、2022年度上期(3月21日~9月20日)の業績について発表。全国主要地域生協の総供給高は物価高騰の影響を受けたが、コロナ以前と比較し伸長傾向となった。
日本生協連が全国65主要地域生協の2022年9月度の供給高(売上高)の速報をまとめたところ、総供給高は2370億2600万円で前年同月比97.9%。5月までは3か月連続で2021年度を上回る業績となった。6月以降は物価高騰による買い控えの影響を受けたが、新型コロナ感染症拡大前の2019年度と比較して伸長傾向にある。
2022年度上期の宅配事業供給高は、2021年比99.1%、2019年同時期比111.9%。3月22日にまん延防止等重点措置が全面解除され、在宅時間短縮の影響が懸念されたが、5月までは3か月連続で前年超えとなった。6月以降は物価上昇の影響を受け、前年割れが続いたが、部門別では3年ぶりとなる行動制限のないお盆休みなど、外出機会の増加などにより衣料品が伸びた。
2022年度上期の店舗事業供給高は、2021年比97.8%、2019年同時期比102.7%となった。コロナ渦でのまとめ買いや内食・中食需要が落ち着いてきたことや、3年ぶりに行動制限のない大型連休を迎え、外食や行楽需要の回復などが影響したが、総菜が継続して伸長傾向にある。
一方、日本生協連の上期総供給高は2204億円で、2021年比99.7%、2019年比112.9%。コープ商品事業供給高は特に冷凍食品(冷凍麺や畜産)、飲料、加工食品(食用油、カップ麺、袋麺、即席スープ)が好調で、1744億円(2021年比100.3%)となった。
また、NB商品を主とした家庭用品や消耗品を供給するキャロット事業は、台風、豪雨対策品、DIY関連が好調だったが、他部門が厳しく178億円(2021年比94.2%)。そのほか、カタログ事業供給高は264億円(2021年比99.8%)となり、衣料、家庭用品ともに好調だった。ギフト事業供給高は夏のギフトが好調だったが、他の企画が苦戦し17億円(2021年比95.1%)となった。
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