「農業マーケティング論」で農食マネジメントを学ぶ 県立広島大学2022年11月10日
県立広島大学(広島県庄原市)生物資源科学部 地域資源開発学科は、「農食マネジメント系」の科目「農業マーケティング論」について紹介している。
「農業マーケティング論」の授業の様子
同大学の地域資源開発学科は、豊かな自然に囲まれた庄原市の七塚原高原で、持続可能な「農」と「食」について探究している。同学科の特徴として、1年生は「フィールド科学実習Ⅰ」で、1年間かけて実際に農業を行い、収穫した作物の加工も行うなど、実践を通じて農業を学ぶことができる。2年生では、「農業生産開発系」「食品分析開発系」「農食マネジメント系」について学ぶ科目が配当され、より専門的に「農」と「食」を学ぶことができる。
地域資源開発学科の「農業マーケティング論」は、経営学修士(MBA)の学位が取得できる大学院経営管理研究科(HBMS)の吉川成美教授が担当。この授業では、マーケティングに関する基礎を把握した上で「食」や「農」の価値変遷、社会環境の変化の要因について、国内外の事例から比較する。また、顧客ニーズに沿った他産業との連携や、フードシステム全般の改革による農業事業戦略の事例をいくつかのフェーズに分けて分析していく。
10月27日に行なわれた授業では、HBMSの修了生(4期生)で、株式会社ケン・リース代表取締役の田畑裕生さんが運営するFROM EATSから、プロジェクトリーダーの今田浩之さんをゲストスピーカーに招いた。
今田さんは、学生が過去の授業で学んだマーケティングのフレームワークを踏まえ、FROM EATSの事業を紹介。学んだフレームワークを、FROM EATSの事業に落とし込んだ説明は、学生にもわかりやすい内容で、FROM EATSを通じて「農」と「食」に携わる今田さんの経験の共有は、学生にとって良い刺激となった。
「農業マーケティング論」は、マーケティングの基礎を学びながら地域における農業事業の課題を発見し、解決に向けた必要な思考力を鍛える。農業マーケティングの活用による事業計画立案や議論を通して、持続可能な「農」と「食」、地域資源の活用に向けた事業戦略について思考力を高めることができる。
重要な記事
最新の記事
-
持続可能な食と農へ 農中と農研機構が協定2025年4月23日
-
将来受け手のない農地 約3割 地域計画で判明2025年4月23日
-
ふたつの「米騒動」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月23日
-
鳥インフル対策 大規模養鶏は分割管理を 農水省2025年4月23日
-
米の生産目安見直し 1.7万トン増産へ 北海道2025年4月23日
-
県内国公立大学の新入学生を秋田県産米「サキホコレ」で応援 JA全農あきた2025年4月23日
-
「岐阜えだまめ」の出荷始まる 初出荷は80kg、11月までに700t出荷へ JA全農ぎふ2025年4月23日
-
いわて純情米消費拡大月間がキックオフ JR盛岡駅前でおにぎり配布 JA全農いわて2025年4月23日
-
2025いわて純情むすめ大募集 純情産地いわての魅力を全国に伝える JA全農いわて2025年4月23日
-
【JA人事】JA常総ひかり(茨城県) 堤隆組合長を再任2025年4月23日
-
食べ物への愛と支える人々への感謝込め ニッポンエールからグミ、フルーツチョコ、ドライフルーツ詰め合わせ 全国農協食品株式会社2025年4月23日
-
カレー、ラーメンからスイーツまで 「鳥取の魅力」詰め合わせ JA鳥取中央会2025年4月23日
-
大自然から生まれたクリームチーズ 昔ながらの手作り飴に 蔵王酪農センター2025年4月23日
-
千葉県柏市「柏市公設市場」一般開放デー開催 市内JAが初出店2025年4月23日
-
新茶の季節に「お茶フェア」産地直送通販サイト「JAタウン」で初開催2025年4月23日
-
緑茶用品種「せいめい」全ゲノム配列を解読 多型情報解析を可能に 農研機構2025年4月23日
-
AIとIoT、新規センサを活用 スマート畜産排水処理技術を開発 農研機構2025年4月23日
-
「サツマイモ基腐病を防除する苗床の土壌還元消毒SOP」第2版を公開 農研機構2025年4月23日
-
第11回京都市場伊賀産肉牛枝肉研修会開く 伊賀産肉牛生産振興協議会2025年4月23日
-
充実の装備と使い勝手の良さで計量作業を効率化 農家向け計量器2機種を発売 サタケ2025年4月23日