KNOWCHと協業 日本とニュージーランドで「農業人材循環制度」開始 GREENCOLLAR2022年11月29日
日本とニュージーランドの季節ギャップを利用した農業人材循環制度を実施する株式会社GREENCOLLARは、ニュージーランドで土地に縛られない農業を行う株式会社KNOWCHと協業し、両国間における農業人材循環制度を開始。日本の生産閑散期に日本とは季節が逆のニュージーランドで生産することで、効率的な技術習得、生産性の向上と、グローバル農業人材の輩出をめざす。
季節ギャップを利用した農業人材循環制度とぶどうの生産スケジュール
日本の農業が抱える、若手農業従事者の減少、技術継承の断絶、国際競争力の低下などの課題を解決するため、農業を魅力的な産業へ転換し、効率的に技術を継承するとともに海外の先進農業を習得することが重要となる。両社の取り組みでは、日本とニュージーランドの2拠点で通年生産を行うGREENCOLLARのニュージーランドの圃場で、土地に縛られない農業を行うKNOWCHが11月から生産活動を始める。
GREENCOLLARの事業の核となる人材循環型の2拠点生産モデルは、一人当たりの生産性が2倍になるだけでなく、効率的な技術習得やニュージーランドの先進農業の習得が可能。KNOWCHは、"つくりたいものを、つくりたい時期に、つくりたい場所"で、より自由な働き方を選べる農業により、若者、スポーツ選手、週末農家などを積極的に受け入れ、農業に接する機会を増やすことで、農業を魅力的な産業に転換させる取り組みを行っている。
ニュージーランドは、環境への意識の高さとスマート農業の分野で効率的かつ環境共存型の先進的な農業を得意とする一方、日本は優れた品種と高い生産技術により、高付加価値な農作物を生産することに長けている。今回の農業人材循環制度により、ニュージーランドで習得した先進的な知見を日本で実践することで、日本の農業の発展に貢献することが可能となる。また、日本の高い技術力で生産された日本品種のぶどうをニュージーランドから世界へ輸出することで、ニュージーランドの輸出産業の発展へつなげる。
これまで高付加価値な農作物の海外生産には、資本力や現地での体制構築などが必要であることから、参入のハードルは極めて高い。また、技術力のある生産人員の確保が必要となることから、参入後の規模拡大に時間を要した。GREENCOLLARが自社事業の核である人材循環型の2拠点生産モデルを開放することで、日本の農業従事者のニュージーランドでのぶどうの生産が可能になるとともに、GREENCOLLARは生産人員を確保することで、ニュージーランドにおける事業展開を加速することが可能となる。
協業の第一弾として11月から、KNOWCHがニュージーランドのGREENCOLLARの圃場で生産業務を開始。さらに、2023年には第3弾に向けて準備を進める予定。今後の情報はGREENCOLLARのWEBページ、SNSなどで発信していく。
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