食品ロス削減へ「mottECO(モッテコ)」全店へ実施拡大 デニーズ2022年12月6日
セブン&アイ・フードシステムズは12月6日、食品ロス削減の取り組みとして東京都内のデニーズで実施している「mottECO(モッテコ)事業」をデニーズ全店に拡大する。
「mottECO」は、お店で食べきれなかった料理を、消費者自身の責任で持ち帰る食品ロス削減の取り組み。デニーズでは2021年5月から環境省と連携し、34店舗でmottECO事業を始め、実証実験の中で都内100店舗で実施を拡大してきた。
このほど全店での実施拡大に伴い、実証実験の次のステップとして、これまで無償としていた専用容器を、30円(税込)で提供する運営に変更。専用容器には環境配慮素材である「FSC認証紙」を使い、有料化により、同事業の持続性を担保する。また、チェーン店に限らない実施者の参入を容易にし、mottECOの普及促進を図る。
余った料理の持ち帰り専用容器
デニーズは、セブン&アイグループの「GREEN CHARENNGE2050」に則り、2050年までに75%食品ロスを75%削減する目標(2013年度比)を掲げている。そのため、店舗から排出される食品廃棄物は、調理工程の見直しや自動発注の導入など、様々な施策に取り組み、消費者に提供する前段階では直近5年間で店舗から排出される食品廃棄物を重量ベースで20%以上(重量ベース)削減してきた。
一方、テーブルでの食べ残しについては、レストラン事業者にとって大きな共通課題となっている。解決に向けて今年度は、mottECO事業をロイヤルホールディングス、SRSホールディングス、日本ホテルと4社合同の取り組みに拡大している。
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