ローカルSDGsの取組みで「環境大臣賞優秀賞」受賞 生活クラブ2022年12月7日
生活クラブ連合会は、第10回環境省グッドライフアワードで「環境大臣賞 優秀賞」を受賞。12月3日に授賞式が行なわれ、生活クラブ生活協同組合(東京)の加瀬和美副理事長が参加した。
グッドライフアワードは、環境省が提唱する地域循環共生圏の理念を具現化する取組を表彰し、その活動を応援するプロジェクト。2022年度の第10回の応募総数は229件あり、その中から環境大臣賞として最優秀賞1団体、同優秀賞3団体、同部門賞7団体が選ばれた。生活クラブは、『「消費者の「食べたい!」が「住みたい!」につながった生活クラブと庄内地域のローカルSDGsプロジェクト』で優秀賞を受賞した。
生活クラブの「庄内地域のローカルSDGsプロジェクト」は、消費者と生産者という一次的な関係性を超えた取り組み。庄内地域の水田の維持と飼料自給の拡大を図る飼料用米の取組みや、太陽光発電所の建設、生産者による地域生協づくり、また移住定住の促進による地域の持続性確保などを地域とともにすすめている。また、移住者向け集合住宅と地域交流拠点を整備運営する『TOCHiTO』プロジェクトを酒田市と地元事業者とすすめており、2023年春の入居予定者が決まるなど、新たな地域づくりが始まっている。
授賞式では、環境大臣賞を受賞した11団体が各自の取組みをプレゼンテーションし、実行委員から講評を受けた。生活クラブについて、竹ケ原啓介実行委員(日本政策投資銀行設備投資研究所 エグゼクティブフェロー)は、「今ほど食の安全性や自給率が問われている時はないが、50年前からその問題に取り組んできたという先見性に驚いた。特にすばらしいのは、この50年の間で、社会課題が移り変わるごとに、組織の内部から新しい課題に取り組むべく革新していること。1970年代に食の問題に取り組み、90年代、00年代にエネルギー問題へ、そして今、持続可能な地域づくりを土台に据えている。まさにグッドライフアワードの好事例」と講評した。
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