兼業農家向け就農スクール サラリーマンのまま30人が就農 おひさま総合研究所2022年12月7日
おひさま総合研究所(千葉県千葉市)は12月6日、日本初となる兼業農家になることに特化した就農スクール「チバニアン兼業農学校」の修了生が11月末時点で30人が就農したことを発表した。
「チバニアン兼業農学校」は、兼業で農家になることを目的とした実践的な民間スクール。就農の最大ハードルである農地取得、営農計画策定、新規就農者認定、書類作成などを実際の農政担当者や有識者が伴走しながら指導し、短期間で農業者になることをめざす。兼業でありながら、収益を省力であげるための六次産業化として、ネット通販、ソーラーシェアリング、農泊、体験農業、農家レストラン、省力栽培などの講義も行なわれる。
同校は今年1月から事業を始め、現在、3期生の授業が開催中で、1期生23人、2期生23人、3期生34人と回を重ねるごとに人数が増加。その多くは、首都圏在住の現役サラリーマンで、兼業就農に期待を寄せている。
今回、修了生の70人のうち30人が千葉県睦沢町を中心に、県内で各市町村農業委員会の許可を経て就農した。人数比率は、睦沢町27人、君津市1人、茂原市1人、いすみ市1人。大部分の就農者が、睦沢町の耕作放棄地や低利用地を中心に就農し、地域の農地保全を外部から実現している。また、就農者のほとんどは二拠点生活だが、8人は同校を機会に移住した。
睦沢町では、農業委員会、農政担当者、農業関係者、現役農家が講義に参加し、町の農地の斡旋や新規就農認定をサポート。また、他地域で兼業就農の希望者には、用地探索から農地取得まで指導する。
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