卵の価格が対前年比で30%上昇 資材高騰や鳥インフル影響 「上昇続けば農家に対応依頼も」2022年12月9日
「物価の優等生」といわれる卵の価格が資材高騰や鳥インフルエンザ流行などを背景に上昇し、今月の平均価格は前年同月を30%上回っている。野村哲郎農相は12月9日の閣議後会見で、当面は価格の動向を注視しつつ、「今後も上昇が続く場合は鶏の飼育期間を延ばすことを農家にお願いすることも考えたい」と述べ、安定供給に努めたいとの意向を示した。
JA全農たまごが公表している相場情報によると、東京の卵のM基準値(円/㎏)は、今年11月に過去5年の月別平均価格で最も高い262円に上った。12月に入ってさらに上昇して12月9日に273円に達し、前年同月の210円より30%上昇している。
これについて野村農相は会見で、「年末は需要が増えて例年、価格が上昇するが、コロナで減少した外食需要が回復基調にあることや飼料価格上昇に伴う価格転嫁などで上昇している」と述べるとともに、「鳥インフルエンザの羽数が全体に占める割合は2.7%で、流通在庫の調整で影響は一定程度緩和されており、価格上昇は必ずしも鳥インフルの影響とは考えていない」と述べ、現時点では鳥インフルエンザの影響は大きくないとの見方を示した。
そのうえで今後の見通しについては、「年明けに需要が落ち着くので鶏卵価格は低下すると見込んでいる」と述べ、当面、需要と価格の動向を注視する姿勢を示した。
また、価格上昇が続いた場合の対応については、「鶏はある程度卵を生むと淘汰をしていくが、飼養期間の延長を農家にお願いするなどして卵が不足することがないよう安定供給をはかっていきたい」と述べ、今後も価格上昇が続けば対応を検討する考えを示した。
重要な記事
最新の記事
-
「一揆は対立ではなく連携へののろし」 この機逃せば農村消える 山形県の農家・菅野芳秀さん2025年1月17日
-
鳥インフルエンザ続発 愛知で国内30例目、千葉で31例目2025年1月17日
-
米の作況指数 「農水省発表マイナス5が新潟の実感」 新潟大・伊藤助教が指摘2025年1月17日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月17日
-
令和6年度スマート農業アクセラレーションサミット開催 JA全農2025年1月17日
-
(418)日本初のグローバル化の功罪【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】有機農業で次代に活路 JA常陸組合長 秋山豊氏2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】環境と農業の両立に的 JA秋田中央会会長 小松忠彦氏2025年1月17日
-
生産者にZ‐GIS活用講習会 JA全農2025年1月17日
-
JA広報大賞 JAふくしま未来に決定 JA全中2025年1月17日
-
農業界特化就活フェア「あぐりナビ就活FES.」東京、大阪で開催 アグリメディア2025年1月17日
-
「2024年度 GAPシンポジウム」開催 日本生産者GAP協会2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベリマークSC」 FMC2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベネビアOD」 FMC2025年1月17日
-
日本生協連「くらしと生協」包丁研ぎの魅力を伝えるアニメ動画を公開2025年1月17日
-
東大阪農業PR大使・シャンプーハットてつじ密着取材「ピカッと東大阪」で公開2025年1月17日
-
ローソン「群馬美味しいもの巡り」 ご当地の味が楽しめる7品を発売2025年1月17日
-
【人事異動】三井化学(2月1日付)2025年1月17日
-
【人事異動】コメリ(1月16日付)2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「日曹ベリマークSC」 日本曹達2025年1月17日