長いもの365日を動画で視察 農作物の持続可能な生産背景を共有 パルシステム茨城 栃木2022年12月14日
パルシステム茨城 栃木は、農事組合法人葉菜野果産直(茨城県茨城町)で、生産者と利用者による農産物生産の二者間認証を目的とする「公開確認会」を開催。オンラインによる生産現場の動画視察などで、長いもの栽培履歴や生産方法を確認し、相互理解を深めた。
長いもの貯蔵状態を確認
当日は、全国にあるパルシステムの産直産地の生産者と利用者が組織する、「生産者・消費者協議会」のメンバーを中心に86人が参加。今回の「公開確認会」の対象産地となった葉菜野果産直代表の井川博之さんは、産地の理念やあゆみ、栽培の品目やこだわりなどを報告した。毎年実施している「とまとまつり」や「さつまいも栽培体験」など、利用者との交流企画の様子も紹介。また、長いも生産者の箕輪竜さんは、土壌分析による土づくりをはじめ、種芋植付けや肥料散布、支柱張り、除草、収穫、洗浄、パック詰めと、出荷までおよそ一年かかる生産の流れを説明した。
「公開確認会」の開催前には、8人の利用者が監査人としてほ場や帳票類の監査を実施。生産者による当日の報告内容や質疑応答も踏まえ、各自の監査結果を報告した。組織定款や総会資料、栽培記録や生産工程の管理書などの確認とヒアリングにより、適正な栽培と生産、出荷の管理がされていることを確認した。
長いも収穫の様子
生産者・消費者協議会の生産者幹事を務める水俣・不知火ネットワーク(熊本県宇城市)代表の澤村輝彦さんは、「国内№1の長いもをめざして欲しい。期待しています」と監査報告をまとめた。
監査報告の後は、事前に利用者から募集した、長いもレシピコンテストの入賞作品を表彰。「箕輪竜賞」には「長いものゴロゴログラタン」が選ばれ、厳粛な監査報告から楽しい雰囲気へと一変し、参加者一同の笑顔が見られた。井川さんは最後に、「40年近くの取り引きが続き、世代交代が必要な時期にきています。若い世代の新しい考えで産地をさらに盛り上げ、皆さんとともに今まで以上に意見交換の場を作り、生産と消費をつなげいきたい」とあいさつした。
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