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「農研機構カンキツ輸出コンソーシアム」に参加 カンキツ輸出に向け鮮度保持技術の確立に貢献 三井化学2022年12月16日

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三井化学株式会社は、政府の「農林水産業の輸出力強化戦略」に基づき設立された「農研機構カンキツ輸出コンソーシアム」に参加したと発表した。2022年12月より、青果物輸出時のTPXフィルムを用いた鮮度保持、品質維持の検証を行う。

日本産カンキツ、特にウンシュウミカンは食べやすく、他国産より味と外観に優れることから、近年はアジア富裕層による需要が急速に高まっている。しかし、ウンシュウミカンは輸出時に、腐敗などの品質低下により13~15%程度の減耗が発生し廃棄されている。さらなる輸出拡大には、多様な園地条件でも高品質果実を省力的に安定生産する技術を確立し生産量の増加を図るとともに、輸送時の品質維持が不可欠となる。そこで、果実高品質化のための高度な栽培管理を簡便化かつ安定化する生産技術と、輸出で問題となる果実腐敗に対応する品質保持・腐敗防止技術の確立が強く求められている。

同社は、特殊ポリオレフィン「TPX」のガス透過性という特長を生かし、青果物の鮮度保持フィルムを開発している。ウンシュウミカン輸出中の腐敗による減耗量を削減するために、2022年~2024年の3年間、TPXフィルムで果実を包装し、シンガポールに輸出して腐敗抑制の実証実験を行う。同プロジェクト終了時には輸出中の減耗損失量3割以上の削減、減耗による損失額を1割以上削減することを目指し、フードロスの削減ならびに日本産カンキツの輸出拡大に貢献するという。

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