「第26回ボランティア・スピリット・アワード」宮城県農業高校農業経営者クラブが文部科学大臣賞2022年12月20日
ボランティア活動に取り組む青少年を称える「Prudential Emerging Visionaries 第26回 ボランティア・スピリット・アワード」の文部科学大臣賞を、宮城県農業高等学校 農業経営者クラブが受賞した。
宮城県農業高校農業経営者クラブは、地元の砂浜に散乱する5ミリ程の大量のプラスチック片が、稲作で使われるプラスチック肥料の残骸で、海洋汚染の一因となっていることに気づいたことから、稲を育てる際にプラスチック肥料を使わない「ウレアホルム肥料」による栽培法の構築に成功。「ウレアホルム肥料」を商品化し、通常より安く米を作ることができるようになった。この実績が認められ、国会資料として提出され、プラスチック肥料を使わないことがJAでも決まり、プラスチック肥料をゼロにする活動につながった。現在は、緑肥を地域の農業組織と連携して広げるボランティアも始めている。
この取り組みは、研究結果の内容と、肥料を変更した栽培方法の確立と地域農業組織への同栽培方法の提案力、また外部からもその成果を評価されているなど客観的に見ても社会的影響力が高いと認められた。また、緑肥を広げるボランティアにも期待できる点が評価された。
同アワードは、「未来を描くチカラ」をキャッチフレーズとして、"誰かのために何かを変える"ことを目指し自ら行動を起こしている中学生・高校生を応援するプログラム。社会課題に気づき、それを自身の課題と捉え、挑戦と克服を繰り返しながら成長する中学生・高校生に感謝と称える。
米国プルデンシャル・ファイナンシャルが1995年からアメリカで実施しているプログラムで、日本では1997年にスタート。26回目となる今回は、全国から活動人数11740人(内訳:個人応募 71人、グループ応募 1万1669人)の中高生からボランティア活動内容を綴った355通の応募が寄せられ、厳正な審査の結果、ブロック賞30組、コミュニティ賞150組が10月6日に選出された。全国表彰式では、ブロック賞受賞者のボランティア活動が称えられるとともに、ブロック賞受賞者の中から文部科学大臣賞2組、全国賞8組、米国ボランティア親善大使2人が選ばれた。
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