「食育」に関する保護者の意識調査 関心は高いが園や学校頼みの傾向大2022年12月27日
写真と食の力で子どもの幸せを創ることを目指す総合保育テックサービス「はいチーズ!」を提供する千株式会社は、未就学児、保育園等に通う子どもを持つ親2059人を対象に、「食育に関する保護者の意識調査」を実施。7割以上の保護者が食育活動の実施を園選びの基準にしていることがわかった。
調査の結果、保育園などに通う子どもを持つ親のうち、7割以上が食育活動の実施を園選びの基準としていることがわかった。食育活動に興味関心が高い保護者が多い一方、家庭で食育活動を行っている保護者は約半数。多くの保護者が園などの家庭外での食育活動に関心を寄せ、その中でもさらに半数以上が収穫体験や野菜を育てるなど体験型の食育を求めている。食育活動への関心が高まる中、今後は体験型の食育活動に注目が集まりそうだ。
調査では、子どもへの食育を行っているか質問したところ、「園・学校で行っている(61.19%)」「家庭で行っている(44.97%)」「祖父母、親戚と行っている(7.38%)」「地域交流で行っている(0.97%)」「習い事で行っている(0.92%)」との結果に。食育を行っていると回答した「家庭で行っている」「園・学校で行っている」「習い事で行っている」「地域交流で行っている」「祖父母、親戚と行っている」を合わせると全体の74.06%となり、保護者の食育への関心の高さがうかがえる。中でも「園・学校で行っている(61.19%)」の割合が最も高く、食育について関心は高いが、実際の食育活動については園や学校に頼っている側面が大きい。
また、園が行っている食育活動のうち効果を感じている活動を質問したところ、「野菜などを育てる活動(47.12%)」が最多。次いで「収穫体験(46.23%)」「園だよりや園内掲示などでの食育活動の報告(26.23%)」「料理体験(15.94%)」「食事マナーや作法の教え(12.66%)」「地場産物を取り入れた給食提供(11.19%)」「食に関する知識を深める教育(絵本、紙芝居、特別授業など)(8.18%)」が続いた。
園での食育活動については、「苦手な野菜も自分で育てることで食べることができるようになった」「収穫体験について家庭で話してくれるため、家族で楽しく美味しく食べることができる」などの意見が保護者から寄せられ、園での食育活動での子どもの変化は、家庭の食卓にも現れているようだ。
食育活動について、今後園で取り組んでほしい活動としては「収穫体験(52.70%)」「野菜などを育てる活動(50.70%)」「料理体験(46.77%)」「食事マナーや作法の教え(46.62%)」など。直接野菜に触れたり、育てたりする体験型の活動を中心に、保護者にも報告の機会を設けてほしい傾向にある。
また、実際に、子どもが園での食事や食育活動について家庭で話をするか質問したところ、「よく話す(23.26%)」「時々話す(41.09%)」となり、過半数が食事や食育活動について話す一方、「あまり話さない(19.57%)」「話さない(16.08%)」と35.65%の子どもは保護者に園での活動について話す機会が少ないことがわかった。
園での積極的な食育活動の実施については、園選びの重要なポイントになるかどうか質問したところ、「そう思う(22.88%)」「ややそう思う(50.70%)」「あまりそう思わない(22.78%)」「思わない(3.64%)」という結果。7割以上の保護者が食育活動の実施を園選びのポイントとしていることがわかった。
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