農業基本法に環境保全を「農業基本法改正と多面的機能を考える集い」開催2023年1月5日
日本自然保護協会(NACS-J)、日本野鳥の会、世界自然保護基金ジャパンラムサール・ネットワーク日本、オリザネットの自然保護5団体は1月21日、日本の農地における生物多様性保全や農業環境政策のあり方について考えるシンポジウム「農業基本法改正と多面的機能を考える集い」を法政大学市ヶ谷キャンパスで開催する。
同シンポジウムでは、2022年に法改正が始まった「食料・農業・農村基本法」の課題や、農業環境政策の先進国EUからみた日本の農政の今後のあり方について議論する。
農林水産省は、"農政の憲法"といわれる「食料・農業・農村基本法」の改正作業を進めており、2024年に国会に改正案が提出が予定されている。この基本法のもと、ほ場整備や農薬の使用などを進めた結果、食料増産や効率化が進んだものの、環境への負荷が増え、農業の土台となる生物多様性の損失が続くなど、農業の持続可能性が危ぶまれている。
さらに、日本の農業人口減少や食料自給率の低迷に加え、近年では世界人口の増加やウクライナ問題により、海外からの輸入に依存している食料・化学肥料・燃料も不足しており、国内の食料の安定供給のためにも、日本の農業は持続的な方向への見直しを迫られている。
基本法において、生物多様性を含む自然環境保全・国土保全・水源涵養機能など、農地がもつ多面的機能は「適切かつ十分に発揮されなければならない」と定められているが、農地から多くの生き物が姿を消すなど、農業の有する多面的機能は損なわれている。
NACS-Jをはじめ、環境NGO5団体が中心となる「生物多様性と農業政策研究会」が開催する同シンポジウムでは、基本法改正の動きについて、多面的機能の発揮という側面から、日本の農地における生物多様性保全や農業環境政策のあり方について考える。
◎開催概要
日時:1月21日11:00~16:30(受付10:30~)
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス富士見ゲートG201教室(収容人数355人)
参加費:1000円
申込締切:1月18日(当日参加も可能)
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日