抗菌性・防カビ性、活性持続性、耐熱性を持つ材料を開発 水回りにおける樹脂部材の適用に期待 日本曹達2023年1月6日
日本曹達株式会社は、優れた抗菌活性を有する亜鉛イオンと、高い防カビ活性を有する有機成分を、有機金属構造体に複合化することにより、多くの微生物に対して効力を発揮する高機能な生理活性材料の開発に成功したと発表した。同研究の成果は、国際的に権威のある学術誌のひとつである英国王立化学会発行の学術雑誌「Dalton Transactions」に速報として掲載され、2022年11月10日開催の2022年度九州大学オープンイノベーションワークショップでポスター発表が行われた。
近年、細菌やカビなどの微生物汚染の防止に対する関心は高く、様々な製品に抗菌性・防カビ性が求められている。一般的に抗菌・防カビ剤は、金属イオン、光触媒などの無機系、および有機系に大別され、無機系は高い耐熱性と徐放性を示す一方で、抗微生物スペクトルが狭いこと、また、有機系は薬剤量当たりの効果は高い一方で、耐熱性や徐放性に劣ることが課題とされていた。
同研究では、有機金属構造体が金属イオンと有機配位子から成ること、また、有機金属構造体は難溶性固体になることが多いことから、生理活性を有する金属イオンと有機配位子を組み合わせて、無機系と有機系の両方の特長を有する生理活性材料を創出した。これにより得られた有機金属構造体は、広い抗微生物スペクトルを示すとともに、水安定性や耐熱性が向上したことから、本材料がコントロールドリリースの可能な高耐熱性の生理活性材料として有望であることを確認した。
同開発材料は、従来、有機系の抗菌・防カビ剤の適応が困難であった高温での樹脂混練が可能であることから、今後の展開として水回りの樹脂部材に適用することで、持続的な生理活性の発現が期待されるという。
同研究で開発した 有機金属構造体材料の錯体構造と、抗菌・防カビ性を示すイメージ
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