きのこを継続的に食べると免疫機能が向上 腸内のメカニズム解明 ホクト2023年1月17日
ホクト株式会社は、株式会社メタジェンと共同研究により、きのこを継続的に食べることで免疫機能が向上する腸内のメカニズムを、臨床試験により解明。きのこの継続摂取が腸内の短鎖脂肪酸の増加と免疫機能の増強に関わることを見出した。
同研究では、対象となる成人80人が、4週間に渡って同社が生産するきのこ3種類(エリンギ・マイタケ・ブナシメジ)を等量混ぜ合わせたきのこ粉末錠剤またはプラセボ錠剤を摂取。メタジェン独自の腸内環境評価手法「メタボロゲノミクス」を用いて腸内細菌叢および腸内代謝物質を統合的に解析した。さらに、被験者の便中IgAを測定し、腸内環境データと合わせて統合解析を行った。
その結果、きのこ摂取を4週間継続すると、便中の酪酸およびプロピオン酸が有意に増加した。酪酸やプロピオン酸は短鎖脂肪酸の一種であり、腸内細菌により産生される。短鎖脂肪酸には抗炎症作用や肥満抑制効果をはじめ様々な健康効果が報告されており、腸内環境のみならず全身の健康維持に寄与していると考えられる。
また、短鎖脂肪酸は、免疫細胞に働きかけ病原体やウイルスの侵入に対する防御作用を示すIgAの産生を増強することも報告されており、同研究でも、短鎖脂肪酸が増加したことでIgAの産生が促された可能性がある。
このほか、きのこ摂取によって便中の酪酸およびプロピオン酸が増えたことと、きのこ摂取前にこれらの短鎖脂肪酸が多い人において便中IgAの増加量が大きかったことから、きのこを長期的に摂取することでより多くの人で便中のIgAが増加する可能性が考えられる。
この成果は科学雑誌『Frontiers in Nutrition』1月9日付で掲載された。
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