植物工場野菜「ベジタス」シリーズ 累計販売数1億食を突破 スプレッド2023年1月20日
株式会社スプレッド(京都市下京区)が生産・販売している植物工場野菜「ベジタス」シリーズが、2022年11月に累計販売数1億食を突破した。
ベジタスは、スプレッドが室内栽培によって生産しているリーフレタスのブランド。植物工場の黎明期である2008年から販売を開始したパイオニア的な商品で、「サステナブルなベジタブル」をコンセプトに、食べるだけで人と地球が健やかになる野菜を目指している。食感の異なる3種のラインアップで展開しており、全国の約5000の小売店や外食・中食の事業者が取り扱っている。
同社は「ベジタス」シリーズについて、植物工場野菜とはいえ高級品ではなく、より多くの人が手に取りやすい価格を目指し、栽培技術の革新とオペレーションの改善を重ねてきた。その結果、発売当初258円だった店頭価格(実勢)を2011年に198円、そして2019年には158円まで下げることに成功。簡便性のニーズや健康への意識が高まる中、1億食を突破した。今では多くのスーパーマーケットで売場に並ぶ植物工場産レタスだが、その市場規模は2022年に約280億円、2026年までには450億円になると予測されており、市場拡大が見込まれている。
同社は、複数の特許を取得した独自の水耕栽培方法を用いて、野菜の美味しさ・食感を追究。密閉した空間のため虫や雑草の心配がなく、農薬を使用せずに栽培し、レタスにとって快適な環境を作ることで苦みやえぐみが少なくレタス本来の味が楽しめる商品を作っている。また、全品種において、β-カロテンの含有量が緑黄色野菜の基準を満たしており、一般的な玉レタスと比べて5倍以上となっている。
また、国際的な認証規格「GLOBALG.A.P.」や農林水産省による植物工場向けの「JAS0012」規格を取得した衛生的な環境で野菜を栽培。さらに、2021年に生産工程中に取り除かれる一部の葉っぱを用いて、サステナブル商品「ちぎり」を発売。変化するライフスタイルや消費者ニーズに合わせた商品開発を行っている。
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