近畿大学農学部の学生が栽培「なら近大農法」によるイチゴ販売開始 食文化2023年2月13日
グルメ生鮮食品のECサイトを展開する株式会社食文化が運営する「豊洲市場ドットコム」は、近畿大学農学部農業生産科学科の学生らが作った、なら近大農法(ICT農法)によるイチゴの販売を2月から始めた。
なら近大農法(ICT農法)のイチゴ
近畿大学農学部農業生産科学科は、ICT農法を用いた栽培を2017年から開始。学生は毎年変わることから経験も勘が働くこともない状況だが、マニュアルだけが毎年更新され技術が受け継がれている。2017年には農業未経験者が栽培して収穫されたメロンは400玉(1株に1玉)となり、スーパーや百貨店で販売された。
なら近大農法では、農作業の負担軽減のために、肥培・日照・温度の管理が最も重要と考える。土壌センサーと日照センサーを連動させた装置により、作物(イチゴやメロン)に水分と液肥が自動的に供給され、これらの情報が蓄積。スマートフォンなどを使えば遠隔地でもデータを確認できる。また、ハウス側窓の自動巻上げ機が温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ一定に保つために自動的に開閉が行われる。
農作業を行う、学生のほとんどは農業経験がゼロ
例えば、イチゴのマニュアルは、いちごの生産者で縁F代表の藤原大輔さんの指導と、研究施設などのイチゴ栽培ノウハウを合わせた形でデータ化したものに、いつ・どのような作業を行ったのかを、リアルタイムで細かく記録を保存。次年度以降の栽培を同条件で行うために用いられ、新規就農者は、この栽培記録に基づいて栽培すれば、安定した収量で良質な果実を再現できる。
こうした完全自動化肥培管理システムの導入は、農作業の時間を大幅に削減し、栽培面積にもよるが、専業農家であれば1人でも可能。さらに、効果的に水や液肥を与えることで生産性も上がり、収穫量と品質の安定化へとつながることが期待される。
なら近大農法を研究する近畿大学農学部の「ものづくり村 ICT設置温室」
重要な記事
最新の記事
-
学校教育に未来を託す【小松泰信・地方の眼力】2024年11月27日
-
「いい肉の日」契機に和牛消費喚起キャンペーン なかやまきんに君が「和牛応援団長」就任 JA全農2024年11月27日
-
国産トウモロコシで育った仙台牛、12月発売 専門家も肉質を評価 JA古川2024年11月27日
-
【TAC部門】全農会長賞 山本『甘助』が担い手の負担を軽減!!2024年11月27日
-
【JA部門】優秀賞 TAC間のコミュニケーション強化で担い手支援 JAレーク滋賀2024年11月27日
-
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」優良事例30地区を決定 農水省2024年11月27日
-
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」北海道から3地区を選定 農水省2024年11月27日
-
藤原紀香の『ゆる飲み』但馬の特産品「岩津ねぎ」を収穫 JAタウン2024年11月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール メロン&ミルク」冬期限定発売 JA全農2024年11月27日
-
あぐラボ スマート農業展示会で「JAサイネージ」出品2024年11月27日
-
JA全農たまごの洋菓子店「TAMAGO COCCO」たまご尽くしのスイーツ3種を新発売2024年11月27日
-
国内最大規模となる150MWの太陽光バーチャルPPAに関する基本合意契約を締結 ヤンマーと三井住友SMFL2024年11月27日
-
牛乳・乳製品の楽しみ方グランプリ「Milk Creative Award by 土日ミルク」最優秀賞を発表 Jミルク2024年11月27日
-
【人事異動】全酪連(11月26日付)2024年11月27日
-
「食べチョクコンシェルジュ」生産者と消費者のマッチング方法で特許取得 ビビッドガーデン2024年11月27日
-
「7才の交通安全プロジェクト」全国の小学校などに横断旗を寄贈 こくみん共済coop×コープ共済連2024年11月27日
-
ENEOSと乳用牛及び肉用牛を対象とするGHG排出量の削減に向けた協業を開始 デザミス2024年11月27日
-
北海道えりも産昆布をカレーや春巻きで堪能 職員向け料理教室開催 パルシステム連合会2024年11月27日
-
自主的な市民活動を応援「くらし活動助成基金」贈呈式開催 パルシステム茨城 栃木2024年11月27日
-
益子町と包括連携協定締結 持続可能な農業を推進 bioEgg2024年11月27日