営農型太陽光発電施設「ソーラーシェア」事業拡大へ 12社が連携 東急不動産2023年2月13日
営農型の太陽光発電施設「ソーラーシェア」事業拡大に向け、東急不動産など関連する12社が連携。埼玉県東松山市でソーラーシェア(営農型の太陽光発電)を中心とした、農業と再生可能エネルギーを両立する実証施設『リエネソーラーファーム東松山』で実証実験を開始した。
この取り組みに参画する企業は、東急不動産、リエネ、エクシオグループ、オムロン ソーシアルソリューションズ、佐勇、ジンコソーラージャパン、ふみさん農園、丸紅メタル、ユー・シー・エル、リニューアブル・ジャパン、JDSC、Sungrow Japanの12社。ソーラーシェアは太陽光発電施設を設置した地面を農地として活用するもので、土地を有効活用できることで注目を集めている。
この事業を展開・普及するため、効率的な開発及び運営の手法の研究や、最適な発電量を確保するための検証と作物の生育データの収集・分析を通した収穫高や栽培品質に影響の少ない営農の実証など、様々な実証実験を行う「リエネソーラーファーム東松山太陽光発電所」を2022年12月28日に運転開始した。同発電所での実証実験によるノウハウを獲得することで今後のソーラーシェア事業の拡大と食料・農業課題解決を実現する。
同発電所で営農者と協力し、発電事業の発展に向けた技術検証、農業の効率化に向けた検証、作物の日照影響検証及び作物のブランド化並びに食品加工、ソーラーシェアを通じた地域共生、電気の利活用方法など、様々な実証実験を継続する。
事業全体の概要
また、実証の取り組みの一つとして、東急不動産は本発電所の近隣に、実証内容の説明や展示、近隣住民や周辺農家、広域の観光客が広く利用できるカフェとコワーキングスペースのほか、イベントスペースとして作物の収穫体験などに対応した機能など、多様な使い方が出来る地域共生プロジェクト「TENOHA東松山」を2022年12月18日に開業。施設は環境に特に配慮し、既存建物のリノベーションを行い、同発電所とあわせた参加型実証施設となるよう、全体の計画を進める。
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