鮮度維持装置「WAVEMAGIC」ブロッコリーの1か月間保存に成功 大森花卉2023年3月14日
株式会社大森花卉(東京都大田区)は、鮮度維持装置「WAVEMAGIC」を使用した実験で、ブロッコリーの鮮度を維持したまま1か月間保存することに成功した。
実験は、2022年8月21日に収穫された長野県菅平産のブロッコリーに収穫後すぐに30分間、「WAVEMAGIC」で電波を照射。その後、神戸市東灘区の東部中央市場にある鮮度維持研究室の保存温度0℃、保存湿度90%の環境で同9月21日まで保管した。
一部の実験対象には、エチレンガス分解フィルム「FRESHMAMA」も併用し、WAVEMAGICとの相乗効果も確認。WAVEMAGICは、特殊な電界を発生させ、青果に含まれる水分の構造を変化させることで、水分の蒸散を抑えると同時に菌の繁殖を抑える効果もある。
無処理区は15日目に軟化し、水分ロス率も13.54%になった。これに対し、WAVEMAGIC処理区(FRESHMAMA併用)は1.84%。31日経過後も変色がはなく、収穫時の蕾の硬さを維持。また、水分ロス率は2.84%に抑えられていた。いずれも4個の平均値。同社は昨年から、この実験の追試を行い、効果の再現性を確認することができた。
無処理:保存15日目
実験対象:保存15日目
実験対象:保存31日目
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