デリカアドバイザー養成研修 123人を修了認定 日本惣菜協会2023年3月15日
(一社)日本惣菜協会は3月15日、「2022年度第2回デリカアドバイザー養成研修」の修了認定者を発表。同7日の修了認定審査会で、123人を認定した。これにより、デリカアドバイザー修了認定者は、約322社、3162人となった。
2013年11月にスタートしたデリカアドバイザー養成研修は、惣菜売場のスタッフが惣菜を調理・販売する際の注意点、衛生や食品表示等の食品法令、バックヤード・厨房での作業工程等を通信教育で学ぶ研修。
惣菜・中食産業は、少子高齢化、単身者増加、女性の社会進出増加など、社会環境の変化を背景に、市場規模10兆円を超える大きな産業へと成長。惣菜は食生活に欠かせないものとなっており、売り場では、原材料や栄養素に関する素朴な質問や、健康や安全・安心に関わる事項等まで消費者からさまざまな問い合わせがある。
また、2021年6月からは、全ての食品等事業者に「HACCPに沿った衛生管理」が制度化され、惣菜専門店をはじめ、スーパーマーケット、百貨店のバックヤード等で製造される惣菜も同制度の適用対象となった。同研修は、惣菜売り場で働く人が、基本的な知識を習得することで、店舗の信頼につながり、食品表示制度の一翼を担う重要な役割を果たす。
研修を採用している企業では、売場のリーダーがデリカアドバイザーの資格取得後、テキストを他のパートタイマー等への教育教材として利用し、共に働くスタッフに伝えていくことで、店舗全体の知識レベルの向上に活用されている。合格者からは「知識を身につけることで、自信を持って対応できるようになった」などの声が寄せられている。また、最近の傾向としては、食品メーカーの営業職などが、惣菜売り場の状況をより深く理解し、取引先との関係強化を目的に受講するケースが増えている。
次回のデリカアドバイザー養成研修受講の申込みは4月1日から5月末まで受け付けている。
◆デリカアドバイザー取得企業・団体と取得者数(10位まで・2023年3月15日現在)
▽1位 中部フーズ(273人)
▽2位 関西スーパーマーケット(219人)
▽3位 イズミ(187人)
▽4位 ベルク(164人)
▽5位 ラルズ(110人)
▽6位 さとう(105人)
▽7位 まつおか(92人)
▽8位 ヤマサ醤油(88人)
▽9位 平和堂(86人)
▽10位 サンプラザ(72人)
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